外貨MMFについておさらい
外貨MMFは、米ドルやユーロ、オーストラリアドルなど外貨建ての投資信託の一種。格付けの高い債券やコマーシャル・ペーパーなどを中心に安全性を重視した運用が行われています。銀行で扱っている外貨建ての金融商品といえば外貨預金が定番ですが、一部の銀行では外貨預金とともに外貨MMFを扱っているケースも。証券会社にわざわざ口座を開くのが面倒だったり、ちょっとハードルが高いなと感じたりする場合には便利です。今回は銀行で外貨MMFをはじめる方法や注意点をご紹介します。
外貨MMFを扱っている銀行は?
外貨MMFは、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行のほか、ソニー銀行などネット銀行でも取り扱われています。2010年9月16日時点
2010年9月16日時点。為替手数料は1通貨単位あたり片道
銀行で外貨MMFをはじめる際の注意点
外貨MMFをはじめるなら、証券会社でも銀行でも、通貨のラインナップの豊富さや為替手数料の安さに注目して選ぶのがポイント。ただし、銀行で外貨MMFをはじめる際には特別な注意点もあります。
外貨MMFのメリットの1つに、外国債券の利息を外貨のままプールしたり、外国株式の買付代金に充てたり、他の外貨建て金融商品へ投資するためのプラットフォームとしての役割を担うことができるという点があります。通常、外貨建ての債券や株式などの取り扱いがない銀行は、こうした使い方をする予定はなく、とにかく手軽にはじめたい人向き。
また、外貨MMFの為替差益は非課税ですが、ソニー銀行のように、いったん外貨普通預金に預けてから外貨MMFを購入する場合には、実質的な税金が外貨預金と同じ(総合課税の対象)になってしまうケースもあります。