生活習慣病/高血圧症・低血圧症

副作用で筋肉障害? コレステロールの薬

コレステロールの薬の副作用の中で、有名な「横紋筋融解症」について説明しております。薬を服用していて何かおかしいなと思ったらすぐにかかりつけの医師にご相談ください。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

コレステロールを抑える薬を飲んでいます

おかしいなと思ったらすぐに受診してくださいQ:最近、ふくらはぎが痛くて、張った感じもあるのですが、運動不足でしょうか。また、尿が濃くなったのか、茶褐色の尿が出ているので、水を沢山飲んでいるのですが……。
(2年前からコレステロールが高くて内科を受診しています。)

A:そうですか。コレステロールの薬を飲んでいるのですね。コレステロールの薬だけに限りませんが、もしかすると薬の副作用も考えられます。すぐに、薬を処方してもらっている内科の先生にご相談してください。

コレステロールの薬について

近年、生活習慣病の増加に伴い、コレステロールの薬を飲んでいる方が増えています(高脂血症や高コレステロール血症)。このコレステロールの薬には、色々な薬がありますが、主に、コレステロールが体内で作られるのを抑える薬や、食物として摂取したコレステロールを腸で吸収させないようにするなどがあります。

前者のコレステロールが体内で作られるのを抑制する薬には、HMG-CoA還元酵素阻害剤(エイチエムジー コーエィ かんげんこうそそがいざい)という、薬があります。
これは、コレステロールが体内で作られる過程に関係する酵素であるHMG-CoA還元酵素を阻害して、肝臓でコレステロールが作られないようにする薬で「スタチン系」の薬とも呼ばれます。特に血中のコレステロールを下げる働きをします。
その他、上記と作用は異なりますが中性脂肪を下げる働きが強い「フィブラート系」と呼ばれる薬などもあります。

この「スタチン系」の薬は、主に以下のものがあります(商品名)。
  • メバロチン(三共製薬)
  • リポバス (万有製薬)
  • ローコール (ノバルティスファーマ)
  • リピトール(ファイザー)
  • リバロ (三共製薬 興和新薬 日研化学)


  • ※メバロチンとリポバスは、含まれる成分が同じジェネリック医薬品が販売されています。
    ■メバロチンの主なジェネリック医薬品(商品名のみ)
     プラメイト、プロバチン、メバレクト、アルセチン、プラバスタン、
     プラバチン、マイバスタン、プラメバン、コレリット、メバリリン、
     プラバロン、プラバスタチンナトリウム錠「陽進」「ツルハラ」、
     ブラバスタチンNa「アメル」「チョーセイ」「KN」、プラバピーク、
     メバトルテ、タツプラミン、メバン、メバリッチ、リダックM、
     ミンドロチン

    ■リポバスの主なジェネリック医薬品(商品名のみ)
     リポザード、リポアウト、リポダウン、シンスタチン、リポブロック、
     シンバスタチン錠「アメル」「OHARA」「MEEK」、リポコバン、
     シロバスチン、リポラM、リポバトール、シンバメルク、リポオフ、
     ラミアン

    >>次のページでは、副作用「横紋筋融解症」の症状について説明しています!絶対ご覧ください!>>
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