恐怖症の意外なルーツ

精神医学の大家、フロイトによると、恐怖症には未解決のままになっている、幼少期の心の葛藤が大きく関与しています。5歳の男子、ハンスの症例がフロイトの理論の基礎になっています。

ハンスは馬を非常に恐れていた子供で、フロイトが精神分析をした結果、母親への憧れであるエディプス・コンプレックスが解決されていない事が分かりました。母親への憧れを父親から罰せられるのではないかという恐怖がハンスの心の奥底にあり、父親を恐怖の対象にしても、父親を避けることはできないので、代わりに、容易に避けることのできる馬を恐怖の対象として、無意識の内に選んだのです。


恐怖症の治療

恐怖を覚えるモノは避けるに越したことはありませんが、そう言う訳にはいかない場合もあります。エレベーターが苦手でも、職場のエレベーターには乗らなくてはならないし、飛行機嫌いでも、外国出張の際にはどうしても飛行機に乗らざるを得ません。

心理療法によって、恐怖を抱く原因を理解し、恐怖となる対象に慣れる訓練をする事が恐怖を克服する手助けになります。パニック発作などの不安症状を伴う時など、薬物療法が必要な場合もあります。

嫌いなモノは誰にでもありますが、もしも、不合理な程、恐怖心が強くなっていたら、精神科(神経科)で相談してみるのはどうでしょう。意外な恐怖のルーツが分かるかもしれません。


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