エレベーターの中のような狭い空間も恐怖症の恐怖の対象になる事があります |
例えば、ゴキブリ。部屋の中をさくさくと動いているのに気付いた時、思わず、悲鳴を上げてしまう人はきっといるはずです。たとえ、ゴキブリに恐怖を覚えたからといって、精神科を受診する必要はありませんが、不合理な程、強い恐怖感を抱いてしまう時には、意外な心の葛藤が隠れている場合があります。
もしも、強い恐怖の為に日常生活に支障が出ている場合は心の病気の可能性があります。例えば、嵐が近づくと、家の外に出られなくなる程、雷を恐怖してしまう場合ですが、今回はこうした恐怖症についてお話したいと思います。
意外に身近な恐怖症
恐怖症は一生で1割前後の人に見られ、女性は男性の約2倍です。多くの場合、子供の頃から、ある特定のモノに対する恐怖感が始まります。恐怖症の対象となり得るモノには以下のように様々なものがあります。恐怖はその人の行動を制限します。できるだけ、恐怖の対象を避けるようになり、また、そのモノへ直面する事が予期される場合、パニックになる自分を想像してしまう事もあります。恐怖感によって、心に不快感が引き起こされていくと、うつ病やアルコール依存症といった他の心の病気にもつながりやすくなります。
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