リフォーム費用/悩み・目的別リフォーム価格実例

リフォームで収納を増やす・活用させる費用(2ページ目)

お部屋のリフォームには「収納を増やす」「収納を使いやすくする」という要望が多く含まれています。毎日の生活でどうしてもモノがあふれてしまいがち。限られた住まい空間を上手に活用するには一工夫が必要です。今回は収納をもっと増やす、もっと使いやすくするアイデアと、その概算費用についてご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

30万円~で楽しむリビングファニチャー

システム収納

大画面テレビで楽しむ音と映像。お客様にとっても魅せる収納で満足度はさらに高まります。上記システム収納のメーカー希望価格は税抜きで328,400円。(画像提供:株式会社LIXIL

住まいの中心とも言うべきリビング。家族が誰からともなく集まり、そして家族団らんのひとときを過ごす場所です。その一方で、気をつけないと家族全員のものが入り乱れる部屋でもあり、やはり片付かない空間になる危険性がいつもある部屋です。

そこで、魅せる収納を意識したリビングファニチャーによるリフォームで、すっきり美しいリビング空間を作ってみてはいかがでしょうか。お部屋の雰囲気に合わせたカラー選択や、必要に応じてスケルトンタイプの扉を使うことで、さりげない収納の美しさを強調できます。

上写真の事例の場合、リビングファニチャー本体のメーカー希望セット価格は344,820円(テレビ・DVD本体、小物などは含まず)です。これに取付工事費や配線工事、壁・床の補修工事などをあわせて、7万~20万円程度が加算されますが、本体値引きなどを考慮すると、幅2~3m程度のリビングファニチャーのリフォーム費用相場は30万~50万円程度と言えるでしょう。リビングファニチャーの商品グレード及びオプション部材の状況によっては50万円以上になる場合もありますので、お部屋の使い勝手や人の動く道筋(動線)を考慮したプランニングを心掛けましょう。

25万円~で、くつろぎの「和」と収納を両立

畳コーナー収納

くつろぎの空間と収納スペースを一気に手に入れるおすすめリフォームアイテムです。(画像提供:パナソニック株式会社

日本古来の和空間が恋しいという現代人にとって、畳のくつろぎの空間は非常に喜ばれます。その畳空間と収納を融合させた「畳コーナー収納ユニット」というものがあります。

お部屋の広さや形に合わせ、いくつかのユニットを組み合わせることで、違和感のない、くつろぎの畳スペースが作れるのです。ただ置くだけの据え置きタイプであれば工事費用は不要ですが、細かいすき間や見栄えをすっきりさせるのであれば、多少の造作工事を依頼する必要があります。それでも床や壁を大規模にいじる必要もないため、賃貸マンションなどでも手軽にリフォームできるのが特徴です。

この畳コーナー収納ユニットは、横からの引き出しタイプと、上部を開閉するハッチタイプがありますから、収納空間が無駄になりません。約2畳で25万~35万円程度(一部造作工事、設置工事費用含む)かかりますが、既存床や壁などの補修工事などが発生しない分、予算が明確にできるリフォームの1つであると言えます。

畳収納ユニット
畳収納ユニットを配置するだけなので、通常リフォームしにくいマンションでも手軽に和室感覚を味わうことが可能です。また引き出しとハッチの収納部分も充実しています。(画像提供:パナソニック株式会社

収納を充実させてこそ、リフォームの満足度は高まります。ただ住まいの傷みを直すだけでなく、少しでも暮らしやすさや住まいやすさが向上するようなリフォーム計画を立てることが、もしかしたら上手なリフォームにかかるお金の使い方なのかもしれませんね。


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