たくさん見かけるリフォームのチラシや広告の中から、信頼できる業者を見つけるテクニックを身に付けましょう。 |
しかしながら、リフォームに関連したトラブルも相変わらず数多く報告されています。そのほとんどは施主が考えるリフォーム内容と、業者の施工が違っていたというものです。
こういったトラブルを起こしやすい業者の発行するチラシには、特徴・共通点があり、これらに注意しておけばトラブルを最小限度に抑えることができるのです。今回は、チラシでリフォーム業者の信頼度を見抜く方法についてご紹介します。
チラシ掲載商品と表示価格の条件をチェック
リフォーム業者がチラシ広告を作成する場合、通常は住宅設備や建材のメーカーが用意しているイメージ画像を使うか、もしくは施工事例の写真を使います。当然のことながら、少しでも広告では印象の良くなるものを使いますから、グレードの高い商品を使った写真を採用することが多くなります。ここで気をつけておきたいのが、その写真と一緒に掲載されている金額です。業者によっては、高いグレードの写真を掲載し、工事金額はグレードの低い商品で工事した場合の価格を表示することがあります。例えば、ユニットバスの写真では1.25坪サイズのものを掲載しておきながら、工事費は0.75坪サイズのものを出して、良いものが安くリフォームできるような印象を与えるのです。
こうやって比較してみると、そのサイズなりの印象を受けるはずです。広告や資料を見るときは、注意書きなどにまでしっかりと目を通しておきましょう。(画像提供:株式会社INAX) |
他にも、掲載写真はオプションが豊富についているセットであるのに対し、工事金額は「オプション含まず」というようなこともあるので、チラシを見るときは小さい文字の箇所ほどしっかりと目を通し、リフォーム業者との打ち合わせのときにも早い段階で掲載価格の根拠などを尋ねておくようにしましょう。
業界用語・専門用語に惑わされないように
キッチンの間口(幅)などは材料費を大きく左右する部分。チラシ掲載の数字・品番などにも関心を持って見てみましょう。 |
例えば、キッチンの間口(幅)2,400mmタイプのものを「2400」、0.75坪タイプのユニットバスを幅と奥行きのそれぞれ上2桁を取って「1216」(メーカーや商品ランクによって「1217」「1317」というものもあります)と表示したりします。
いつも工事をしている業者にとっては当たり前の数字でも、一般消費者からすれば、我が家にふさわしいサイズがどれかわかりにくいものです。こういった設備や建材のグレードやサイズなどについて、少しでも施主に分かりやすく伝えようとしているかどうかは、業者選定の大きなチェックポイントになりますので、わかりにくい用語が出てきたときには、遠慮なくリフォーム業者に聞いてみることをお奨めします。
次のページでは、キャッチセールス的なチラシに用いられやすい要注意ポイントをご紹介します。