/薬の基礎知識

主な薬の種類

病院で医師の処方箋がいる処方薬と、薬局やドラッグストアで買える市販薬。薬はこの2種類だけではありません。「OTC医薬品」や「ジェネリック医薬品」がどんな薬か、ご存知ですか?

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

お薬には「開発の時期」「販売のされ方」「形状」による主に3つの分け方があります。最近耳にする「ジェネリック」や「OTC」というのも、薬の分類のひとつです。
色々な分け方があります


「聞いたことはあるけれど、違いが分からない」。そんな疑問はこのページで解決してしまいましょう。

成分開発の特許期間による分類

■ 先発医薬品、先発品(ブランド薬)
薬の成分が新しく開発されて初めて市場に売り出される薬。

■ 後発医薬品、後発品(ジェネリック)
先発薬の成分が発見されて特許を取得してから、一定期間経過して特許が切れた薬は、開発した会社以外の会社が成分を入手して売り出すことができます。

販売規制による分類

■ 医療用医薬品
医師若しくは歯科医師によって使用されるか、または、両者による処方せんが必要な薬をいいます。

※ビタミン剤や漢方などの一部の医療用医薬品は、処方せんがなくても使用されることがあります。

■ 一般用医薬品(OTC医薬品)
薬局やドラッグストア、インターネットで販売されている、医師の処方せんがなくても、自分の判断や薬剤師のアドバイスの下で、購入することができる薬。

※ 2009年4~6月より、一般用医薬品にも区分が設けられ、薬剤師の説明がないと買えない薬も出てきます。そのため、インターネットでの医薬品販売の是非が議論されています(2008年12月末現在)。

※OTCとはOver The Counterの頭文字をとった言葉です。薬剤師がいるカウンター越しに購入する薬という意味です(場合によっては、BTC(Behind The Counter):カウンターの後ろにある薬という言い方もします。)

また、医療用医薬品の中で、長期的に使われて安全性が確立した成分を一般用医薬品(OTC医薬品)として、承認を受けた薬をスイッチOTCといいます。

薬の形状による分類

■ 内服薬
口から接種するもの

■ 外用薬
内服以外の薬で皮膚に使ったり、眼や鼻などに使うもの

■注射剤
点滴や注射で用いるもの

もっと詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

では次に、個別の薬の作用や成分についての調べ方をご紹介します。
   ⇒ 2. 薬の調べ方・薬辞典>>
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