新居コストを比較して、やっぱりリフォームを選択!
他人から見れば古びれた住まいでも、自分にとっては思い出の場所です。 |
しかし、今の時点でこの住まいを売却した場合、建物についてはすでに築28年ということで値段がつくことは考えにくく、土地代のみの評価となりそうです。さらに別の場所で新築住宅を購入するには、土地代+住宅新築費用がかかりますし、マンションを購入するにしても1,000万円程度では新しい物件を手に入れることは難しく、住み替えの手間暇・引越し費用も相当なものです。
他の人から見たときに、たとえ価値の低い住まいであっても、自分にとっては家族と暮らした思い入れのある場所。その住まいが900万円ほどのリフォームでまだ20~30年維持させることができると知って、Tさんはリフォームを選択することにしました。
屋根・外壁、構造部の状態が明らかに
壁の内部に侵入した雨水は、構造部を腐食させ、建物の耐久性に深刻な影響を与えることが多いのです。 |
Tさんの住まいは、かつて震度5位の地震があった時に、モルタル外壁に大きな亀裂が入ったことがあり、その亀裂を長い間放置していました。さすがに数年前に亀裂部分を補修してもらったのですが、塗装工事も実施しておらず、結果的に壁内部の腐食を進行させてしまったようです。
その一方で、さほど傷んでいないところや、全く問題ないところも見受けられました。これなら耐震補強と、屋根・外壁工事を実施することで、あと20~30年は軽く持たせることができそうです。
次のページでは、実際のリフォーム前後の写真をご紹介します。