スペインのデパートEl Corte Inglesの糖尿病用ソックス。1足1,300円

スペインのデパートEl Corte Inglesの糖尿病用ソックス。1足1,300円

まだ痛みがなくても足に違和感のある糖尿病者は多いことでしょう。神経障害があると海外旅行の長時間の座りっきりは心配ですね。そうです、かの悪名高いエコノミークラス症候群です。そんな時、心強い味方は特別な「靴下」ですよ。

いつ発症したか定かでない2型糖尿病の神経障害は、診断後0~5年で早くも現われることがある、ありふれた、しかも怖い合併症です。(米国)国立衛生研究所の一部門NIDDKによると、全糖尿病者の10~20%に神経障害があり、発症後25年以上では45%に達するそうです。


神経障害はこのような症状から始まります

  • 睡眠中や横になっている時に足がつる(こむらがえり)ことがある
  • 手足の先がピリピリと異常に神経過敏になったり、ジンジンとしびれたり、痛むことがある
  • 手足の先の感覚が鈍くなって、異様にほてったり、冷たく感じる
  • 歩くとき、特に素足で硬い床の上を歩くと、まるでジャリの上を歩くような感じがしたり、直かに感触が伝わらないので紙が足の裏にはりついているような感じがする
糖尿病のこのような神経障害は左右対称性(両手・両足に起こること)が特徴ですが、血糖コントロールによって必ずよくなりますから諦めてはいけません。放置して更に悪化すると、とてもつらい人生になります。

糖尿病と靴下

糖尿病の足病変の予防というと、足の観察と手入れ、靴の選び方が主になって、ソックスやストッキングがとかく見落とされがちでした。

例えば、以前は糖尿病者用の靴下というと「白いコットンのソックス」が定番でしたが、研究が進んだ今日では必ずしも正解ではありません。なぜならオールコットンのソックスは水分の吸収がよいので、かえって皮膚と靴下の摩擦を強めて「靴ずれ」の原因になってしまうからです。

つまり、汗かきの糖尿病者の運動量が多いケース(街歩きやスポーツ)ではオールコットンは適さないのです。その代り、家庭では丈夫な自然の繊維で暖かいものですからコットンはよい選択になりますね。

女性のナイロンストッキングは通気性が悪く、熱も空気も汗も逃がしませんから、「まめ」や臭い、水虫の元になりかねません。糖尿病のある人は使用時間は少なめにということころです。


エコノミークラス症候群を防ぐ靴下

私は運動量がそれ程多くなく、いつでも靴下を取替えることが出来る日常生活では靴下のマテリアルに気を遣いませんが、長時間のフライトや非日常的に歩き回る海外旅行では糖尿病用ソックスやむくみ防止のエコノミークラス症候群対応のソックスを愛用しています。私の足はモノフィラメント検査はOK、アキレス腱反射もOKですが、10年前に神経障害の徴候があったので注意しているのです。

糖尿病用ソックスというのは、神経過敏、あるいはその逆の感覚を失った人の足を守るソックスで、圧力を和らげるシームレスの厚めのつま先、適度にフィットしながら刺激のない柔らかい感触で保温する足のアーチの部分、締めつけ過ぎない足首から成っています。もちろん、通気性がよく、さらりとしていて、防臭・抗菌です。

私の足はかなり大きいので、海外に出たときに買い置きしておきます。写真のものはバルセロナのデパートがイタリアのメーカーに作らせたもので、アクリル80%、ナイロン17%、ゴム3%の表示があります。エコノミークラス症候群対策を強調しているものは普通のビジネスマン用の薄手のソックスです。これらを履いて1時間に1度軽く機内を歩いていると、なんとも見事に「むくみ」が出ません。

日本でもいろいろなタイプが入手できると思います。旅行の前にまず日常の外出でお試しあれ。

■関連リンク
糖尿病による足のトラブルを予防する (アークレイ株式会社)
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