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省いて失敗!安かろう悪かろうリフォーム(3ページ目)

リフォームは少しでも安くやりたいもの。しかし肝心な工事が省いてしまうと、結局リフォームをやり直す羽目になることも……。そこで今回は失敗事例を元に、トラブルにならないためのポイントをご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

グレードをケチったユニットバスで大後悔!

浴室
見た目は普通のユニットバスでも、機能や保温性能が全く違います。後悔しないためにもしっかりと選びましょう。
Hさんは我が家の浴室に不満を感じていました。在来浴室のタイル床と壁にはひび割れがあり、近々ユニットバスにしようと考えていました。しかも最近、同僚が家の浴室をリフォームしたというので話を聞いてみると、浴室全体が温かく、浴槽には保温機能がついているので、帰りの時間がまちまちの家族でも、いつでも温かいお風呂に入れるというので、ますます浴室のリフォームに興味を持っていました。

いよいよHさんは一念発起して、近所のリフォーム業者に問い合わせることにしました。業者と一緒にいくつかのメーカーショールームも回り、浴槽の保温性能についてもじっくり研究をしました。

ところが、浴槽の保温性能に優れたユニットバスのグレードは、中級品~高級品に位置づけられ、ややHさんの予算をオーバーしそうです。業者と打ち合わせをしたところ、どうしてもHさんの予算では対応できないので、グレードを落とすように提案されました。低グレードのユニットバスでも、浴室全体の保温性や断熱性が以前よりも優れているので、Hさんは浴槽の保温性能については、給湯器の追い焚きを活用することで補えると考え、当初の見積り金額から約20万円安いグレードのユニットバスを採用しました。

工事が終わってHさんは家族から大ブーイングを食らいました。当初の家族会議では「保温性のいい浴槽」を強調し、リフォームの話を持ち出したHさんだったのに、リフォームが終わってみれば普通の浴槽。いつでも温かいお風呂に入れると思っていた奥さんや子どもたちはがっかりの様子。Hさんもある時仕事で遅くなり、湯船につかると想像以上にお湯がぬるくなっていて、追い焚きを使うものの、なんとなく損した気分になるのでした。

【結論】
・どうしてもゆずれない機能や優先順位の高いオプションについては、簡単にあきらめず、安易に商品グレードを変更しない。
・予算が足りない場合は、グレードを下げて慌てて工事するのではなく、じっくり考え、貯金してからでも遅くないはず。

オモテから見えないところに落とし穴が……

リフォームの見積りで差がつくところは、目に見える表面部分ではなく、「下地」であったり「機能」であったりします。これらを軽視してしまうと、せっかくの費用をかけたリフォームも台無しです。こういった見えない部分に配慮をしてくれるかどうかを、業者選定基準にするのが安心です。くれぐれも「安かろう悪かろう」の表面だけの薄っぺらい工事にならないように、じっくり業者と打ち合わせしましょう。

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