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省いて失敗!安かろう悪かろうリフォーム(2ページ目)

リフォームは少しでも安くやりたいもの。しかし肝心な工事が省いてしまうと、結局リフォームをやり直す羽目になることも……。そこで今回は失敗事例を元に、トラブルにならないためのポイントをご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

下地補修を省いたためにクロス仕上げがイマイチに

下地補修
クロスを張るだけの内装工事にも、下地の調整・補修がとても重要です。
Eさんは長年住んでいる我が家をリフォームする計画にあたり、自然系素材を取り入れた内装仕上げにあこがれていました。そこでEさんは近所のF社、G社の2社に見積りを依頼しました。

F社からは「Eさんが希望する自然系クロス材で施工する場合、下地にデコボコがあると仕上がりが悪くなる上、剥がれやすくなる」ということで、自然系クロスを施工する全面の下地補修工事を含んだ見積りが提示されました。

一方G社は「下地を補修した方がキレイに施工はできるが、現在の壁にさほど歪みがあるようには見えないので、そのまま施工しても大丈夫」と説明され、F社よりも12万円ほど安い金額が提示され、EさんはG社に工事を発注しました。

工事が終わり、Eさんが思っていたより仕上がりが良かったので満足していたのですが、半年位経過すると、自然系クロスの一部が剥がれてきてしまいました。すぐにG社に電話をして来てもらい、直してもらったのですが、その時の職人さんの「やっぱり下地を直しておいた方が良かったのかもしれませんね」という一言で、Eさんは一気に不安になってしまいました。

その後も、クロスの剥がれには至らないものの、部分的に浮き上がる箇所が出てきて、工事完了後は気にならなかった全体の仕上がりが、今となっては何となく不均一になっているような感じがして、やはり下地を直しておけば良かったと後悔するのでした。

【結論】
・意外と建物は長年の使用で歪んだり、傷んでいたりするので、下地を補修するのを基本と考えるべき。下地をそのまま使用する時は、どのような状態だったら補修を加えるのか、工事費用が加算されるのかまでを打ち合わせしておく方が無難。

次のページでは、せっかくの新しいユニットバスなのに、グレードを下げたために満足度が下がってしまったケースを紹介します。
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