リフォーム費用/リフォーム見積りの読み方・諸費用

想定外の出費でトホホなリフォームトラブル

やっとの思いで作り上げたリフォームが、想定外の費用のせいで、お財布にも心にも穴が開いてしまった、なんてことも結構あるものです。今回は想定外の出費でトラブルになってしまった事例についてご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

リフォームはいろいろと費用がかかります。ただでさえ、やっとの思いで捻出したリフォーム予算が、想定外の余計な出費でかさんでしまったとしたら、泣くに泣けない結果になってしまいます。

今回は実際にリフォームはしたものの、想定外の出費でがっかりしてしまった事例をご紹介します。皆さんはこのようなトラブルに巻き込まれないように、しっかり注意しておきましょう。

【INDEX】
・大工さんへのお茶出しで2万円の出費(1ページ)
駐車スペースのトラブルで9万円の出費(2ページ)
工期が延びて仮住まい費用がかさみ18万円の出費(3ページ)

大工さんへのお茶出しで2万円の出費

お茶出し
リフォーム中のお茶出しも、毎日となるとなかなか大変ですし、お金もかかります。
Aさん(40代女性)は旦那さんをやっとの思いで説得して、リビングとキッチンをリフォームすることになりました。リフォーム業者との綿密な打ち合わせを経て、工事費用は約375万円、工期は約3週間ということで、いよいよリフォームがスタートしました。

工事初日、リフォーム業者の営業担当者から大工さん、職人さんたちが紹介されました。無口な感じの人たちですが、とにかく真面目そうでAさんは安心しました。

黙々と仕事をする大工さん、職人さんたちの姿に、Aさんはハッとしました。大工さんたちへの「お茶出し」のことです。以前ご近所のリフォームで、「お茶出ししなかったら、手抜き工事をされた」という噂を聞いたことがあったため、Aさんは慌ててお茶菓子を買いに行き、お茶を出してあげました。

大工さんたちは恐縮しながらも、笑顔でお茶を飲み干し、また引き続き工事に取り組んでくれましたが、Aさんはそれからも毎日、午前10時と午後3時のお茶出しをし続けました。

工事が終わり、大工さんや職人さんたちにお礼を言うと、営業担当者からあっけない言葉が返ってきました。「Aさん、そんなに気を使ってくださらなくて良かったのに……。弊社では現場担当者に水筒を持たせてあります。結構お茶菓子代も掛かってしまったんじゃないですか」。

「だったら最初からそう言ってよ!」と思った時には後の祭り。1日あたり約1,000円×20日間=20,000円の想定外出費。Aさんはショックを隠せませんでした。もちろん、Aさんの気持ちは大工さんや職人さんたちに伝わったんでしょうが、彼らもせっかく出してくれるものを「要りません!」と言い出しづらく、結局毎日お茶をご馳走になっていたようです。

【教訓】
・大工さん、職人さんへのお茶出しは基本的には不要!
(あらかじめ営業担当者さんに聞いておきましょう)
・もしお茶出ししないことが心苦しいのであれば、あれこれお菓子や食事を振舞うのではなく、好きな時にお茶が飲めるようにポットにお湯を入れておき、自由に飲んでくださいと一言伝えておけば良いでしょう。
(業者さんも自分の仕事のペースで休憩を取りたいはずです)

次のページでは、配慮を欠いた無責任な業者のせいで、9万円の出費になってしまったケースについてご紹介します。
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