顔のこわばりと肩こりは関係がある
無意識に怖い顔になっていませんか?
肩こりの予防、悪化防止のために、とても大切なことがあります。それは、顔の緊張・こわばりです。自分の顔が緊張している、こわばっている、ということに気づくことは、よほどでない限りは、意外と少ないようです。
目が疲れてくると、肩こりがひどくなったり、デスクワーク時の姿勢の悪さと、首の不調の関連性を感じたりと、肩こりに結びつくようなことが自覚できれば予防策も立てやすいと思います。ですが、中には顔のこわばりのように自覚しにくいもので、肩こりに結びつく場合があるのです。
デスクワーク中に顔が緊張してしまう
ゆとりが無くイライラしがちな人は要注意です
肩こりは、精神的な緊張が続いている人に起こりやすく、慢性化しやすい傾向にあります。
また、プライベートな時間でも仕事のことが頭から離れず、ご自身の時間を楽しむような時間的・精神的なゆとりが無い人、オフィスにいる間は仕事に集中、気分転換の会話をする時間もほとんど無いという人も、肩こりを起こす筋肉が緊張しやすい体の状態になります。
さて、上記のような状態の時、ご自身のお顔はどうなっているでしょう? なかなか客観的には捉える機会もないかと思いますが、「この仕事はツライなぁ。早く終わらせなくては。」と一生懸命にデスクワークをしているときのケースを挙げてみましょう。
- 目はパソコンの画面を食い入るように見開き、まばたきの回数が減っている
- ふと資料を見返し、難しい問題にぶつかった時、みけんにシワが…
- 無意識に歯を食いしばり、口がへの字になっている(逆にポカンと開いている人も)
- 無表情、疲れた印象の表情
- 「疲れ目かも…」目を開いているのがだんだんとつらくなる残業の時間
- 帰宅頃には、口角が下がり、表情をつくる筋肉の張りが少なくなっている
顔のリラックスが必要な理由
簡単なようで難しい顔のリラックス
顔の筋肉の状態と肩こりに関連する頚椎や筋肉の状態とは、相互関係があります。顔の筋肉がこわばることで、頚椎の機能低下を起こし、肩こりや首の張りを起こすことも考えられます。
顔の筋肉が緊張しがちなストレスにさらされた毎日を送ることで、ついつい肩に力が入り肩こりになる、という理由以外にも、こういった顔と頚部の状態との関係があることも知っておきましょう。
顔の緊張を和らげるワンポイント
蒸しタオルで顔をリラックスさせましょう
ストレス緩和と心の緊張を改善させるためにも、思い切り笑うことが一番なのですが、面白い出来事が無くて笑えない、ということも多いと思います。そのような時は、表情だけでも、思い切りの笑顔を作ってみてください。
口角を上げて、にっこり笑ってみましょう。その後に、「あ・い・う・え・お」と筋肉を意識してしっかりと唇を動かし、口周りの筋肉を刺激します。
最後に温めたタオルを顔に乗せて、リラックスしましょう。タオルは濡らして電子レンジでチンすると、簡単に温まりますが、熱くなることもあるので温めすぎにはご注意ください。