肩こり/肩こりの原因・しくみ・肩こりに潜む病気

梅雨シーズンの肩こり・腰痛を上手に予防・改善

梅雨の時期になると、体調を崩して気分も沈みがちに…。さらに腰痛や肩こりもひどくなってしまう、という方は少なくありません。今回は、梅雨時期の腰痛・肩こり対策として、注意するべきポイントや改善法をご紹介しましょう。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

梅雨のシーズンに注意することは?

梅雨時期は、肩こり・腰痛・関節痛に悩む人が多くなります

梅雨時期は、肩こり・腰痛・関節痛に悩む人が多くなります

前編「梅雨シーズンは肩こり・腰痛・関節痛に要注意!」では、梅雨入りの頃に、肩こり・腰痛・を起こす多いことについてお話しました。

梅雨に入り始めの気圧や温度、湿度の不安定な時に肩こり・腰痛・関節痛が出る人は、体内環境を一定に維持させ、日々の生活を送るための神経系や免疫系の働きが、乱れている可能性があります。

梅雨の不調を改善させるために、次のことを心がけてください。


梅雨入り前から筋肉をほぐしておく

肩こり・腰痛・関節痛などを普段から感じる人は、鍼灸やカイロプラクティックなどの、筋肉や関節症状に効果が望める施術を受ける等、筋肉の過剰な緊張を改善させておきましょう。

「今のところ不調は無い」という人でも、専門家が診ると、肩こり・腰痛・関節痛を招く異常の兆候が見つかるかもしれません。予防策として、無症状のうちから施術を受けることもおすすめです。
 

体温調整ができるよう汗を拭き取る

湿度が上がる梅雨時期は、意識的に汗を拭き取りましょう

湿度が上がる梅雨時期は、意識的に汗を拭き取りましょう

梅雨時期は湿度が上昇し、「真夏ではないのに熱中症の恐れがある」と言われるほど、湿気による体温調整に問題を生じやすい時期です。

湿度が高く汗が蒸発しにくく、体内に熱がこもった状態になります。こまめに体を拭いて、体温調整が正常になされるように保ちましょう。体温の調整機能の保つことは、自律神経系の乱れを予防することにもつながります。


屋外・室内の温度差は、羽織れる衣類で調整

オフィスや電車でも冷房を使い始める時期ですが、湿度が高く皮膚が汗でジトジトしたまま、冷房で体を冷やすのはNG! 体温調整機能が低下し、自律神経失調による肩こりや血行不良にも繋がります。

自律神経系の乱れを考えると、涼しかったり暑かったりといった梅雨時期の不安定な気温差にも注意しなくてはなりません。気温差はなるべく小さく、衣類で調整し体も冷やさないようにすることがポイントです。

例えば、朝の出勤時と会社内に入った時の温度差が5℃あるとすると、衣類1枚の着脱調整が必要になると言われています。衣類やストールなど、羽織れるものを1~2枚用意しておくと便利です。
 

ランニングなどの適度な運動で血流改善

運動により自律神経系、免疫系の働きを改善させることが大切です

運動により自律神経系、免疫系の働きを改善させることが大切です

梅雨時期の不安定な気温や気圧に影響されにくい体作りとして、自律神経系や免疫系の安定が望める適度な運動がオススメです。

軽いランニングやウォーキングで体を芯から温めましょう。ただし、ぎっくり腰や熱感を伴う強い関節痛がある場合は、無理は禁物です。「少しくらい大丈夫だろう」と強行せずに、運動の前に医師の診察を受けて下さい。

 
 

まずは就寝時間から生活のリズムを安定させる

睡眠不足が続くと、ホルモンが正常に分泌されなくなる可能性があります

睡眠不足が続くと、ホルモンが正常に分泌されなくなる可能性があります

今までに来院した方の中には、寝不足や肉体的・精神的疲労で、体調が思わしくない状態が続き「ある時から、気候の変動に影響されやすい体になってしまった!」というケースが複数ありました。

温度、湿度、気圧の変化に対して、体を維持するシステムを正常に維持できるように、体は自然と反応し調整しています。

しかし、生活のリズムが崩れ、強いストレス状態が続いている場合は、温度変化などに体が対応できず、腰痛や肩こり、頭痛などを生じやすくなる可能性があります。

生活全体の改善は難しい人は、まずは寝る前の生活から変えてみましょう。次のことを心がけてみてください。

  • 就寝時間はなるべく遅くならないように
  • 眠る直前の飲食は避け、内臓の負担を軽減させる
  • どうしても時間が無い時以外は、湯船にゆっくり浸かり温まる
  • 就寝前に、ゆったりとした動きで、軽くストレッチをしてリラックスさせる 
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