肩の力を抜く肩こり体操

眠ろうとしても、肩に力が入ってリラックスできず、首に違和感が出て眠りにくいという人もいます。
肩こりは、首から肩にかけて、また、肩甲骨付近の筋肉が緊張して、血行不良を起こしている状態です。すると、頭や腕を支えるための筋肉も機能が低下するため、さらに肩こりを起こす筋肉へ負担をかけることになりかねません。
肩こりの人の多くには、体を支える必要がない横になって寝た姿勢になっても、肩に力が入り(肩をすくめたような)脱力できない状態が見受けられます。そのような状態になっている自覚が無い場合も少なくありません。
肩こりを緩和させるには?

毎日の生活の中には、姿勢の負担や精神的な緊張など、肩に力が入り、肩こりにつながる要素がたくさんあります。
緊張感漂う職場の雰囲気や仕事内容、そして、姿勢を変えることが少なく、手先を使う反復作業を行うといった、様々な要素によって、肩や首、背中の筋肉が緊張していきます。
毎日のようにその状況に身を置くことによって、常に肩に力が入りリラックスできないようになっていきます。「肩がこっていない状態がわからなくなってしまいました。」と言う人もいます。正常な筋肉の硬さを忘れてしまう、といったイメージでしょうか。
肩の力を抜く肩こり体操
肩こりを悪化させないためにも、ちょっとした時間をみつけて、強制的に「肩をすくめるような力がはいっていない状態」をつくり、「これが正常な状態ですよ。」ということをインプットすることが大切です。
体操は、長時間やるというよりも、1回につき3~5セットでもよいので、1日のうちにこまめに行えると効果的です。デスクワークの途中やお風呂などで温まりながらがオススメです。
それでは、さっそく脱力体操を行ってみましょう。

最初のポジション
1 顔は正面に向け、両腕は体の脇におろした状態から始めます。

片方の肩をしっかりすくめて
2 まず、左肩をギュ~っと5秒間すくめます。それと同時に、右ヒジを床方向へ垂直にゆっくり動かし、右の首スジを伸ばしていきます。

反対側も同様に
3 次に、右肩をギュ~っと5秒間すくめます。それと同時に、左ヒジを床方向へ垂直に動かし、左首スジを伸ばします。

最後に両肩をグル~リ
4 2、3を3~5回ほど繰り返しましょう。繰り返した最後に、両肩をグル~リとゆっくり回して終了です。1日に数回行うように心がけましょう。
この体操はゆっくり行い、勢い良く反動はつけないようにして下さい。肩こりが強い場合は、肩をすくめると、筋肉が痛く感じることがありますので、無理をせず、回数少なめから始めて下さい。
もし、症状が悪化するようであれば、体操は中止してください。