実例からキッチンリフォーム費用の相場を知ろう

リフォームする上で最も心配な事の一つは費用のこと。おおよその予算を把握しないことには、計画を立てることもできません。

そこで参考になるのがリフォーム事例。よくある事例と比較して、我が家のリフォームについてじっくり検討してみてはいかがでしょうか。今回は「よくあるリフォームの価格実例」シリーズの第4弾として「キッチン編」をご紹介します。

247,320円:ブロックキッチンを交換する

ブロックキッチン

ブロックキッチンは取付幅に合わせてパーツごとにチョイスができるリーズナブルなリフォームアイテムです。(画像提供:マイセット株式会社

Aさん(60代)は築33年のマンションのキッチンに不満を感じていました。長い間大切に使用してきましたが、キッチン本体と周辺の壁にこびりついた汚れがひどく、掃除をしてもキレイにならないのです。今までリフォームらしいことをしたことも無かったため、劣化している給排水管の交換と併せてキッチンも取り替えることにしました。

キッチンとしての最低限の機能と老朽化した設備の更新を目的としていたため、今回は「ブロックキッチン」で割安にリフォームすることにしました(本体+吊戸棚のセットで118,800円)。また、キッチンの床下から立ち上がっている給排水管を新しいものに取替え、キッチン背面には汚れに強いキッチンパネルを貼り付けました。幸い既存のキッチンと同サイズであったため、床の補修は最小限に抑えることができました。

【Aさんのリフォーム費用】
材料費158,760円+工事費88,560円=247,320円
※材料費にはキッチン以外の設備・建材を含む。
※工事費には廃材処分費、諸経費を含む。

「ブロックキッチン」でリーズナブルなリフォーム

「ブロックキッチン」とは、コンロ台、流し台、調理台、吊戸棚がそれぞれ独立したユニット(ブロック)になっていて、それらを組み合わせて施工します。ワークトップが一続きではないため、継ぎ目が見えてしまい、システムキッチンに比べ清掃性でやや劣るというデメリットこそありますが、非常にリーズナブルで、設置したいスペースに合わせたリフォームができるため、大掛かりな施工が難しい場合によく用いられています。

【ブロックキッチン交換の概算費用相場】 15万~35万円程度
※工事費には廃材処分費、諸経費を含む。

289,440円:ガスコンロからIHクッキングヒーターに交換

IHクッキングヒーター

キッチンに組み込まれているガスコンロの交換は実は簡単にできます。工期もわずか1日です。料理をもっと楽しむにはぜひ知っておきたいリフォームの一つです。

将来のことを考えると何となく火の取り扱いに不安を感じていたBさん。現在のガスコンロはシステムキッチンに組み込まれているため(ビルトインタイプ)、キッチンごと交換しないとコンロは変えられないと思っていましたが、お友達のお宅がIHクッキングヒーターに取り替えたと聞き、早速Bさんも業者から見積りをもらうことにしました。

ですが現在のガスコンロの汚れが取れにくくなっていることや、IHクッキングヒーターでもっとお料理を楽しんでみたいという思いがあったBさんは工事を依頼するに至りました。200V電源工事などの工事が必要でしたが工事はわずか1日で済み、その日の夜には新しくなったIHクッキングヒーターで炒め物を作ることができました。

【Bさんのリフォーム費用】
材料費222,480円+工事費66,960円=289,440円
※750mm幅の3口タイプのIHクッキングヒーター
※工事費には電気工事、ガス閉栓工事、廃材処分費含む

ビルトインコンロだけでも交換できる

システムキッチンに組み込まれているガスコンロ、すなわち「ビルトインコンロ」は交換が可能です。古くなったガスコンロを新しいガスコンロに交換することもできますし、IHクッキングヒーターに交換することができます。

新しいガスコンロに交換する場合は、コンロ本体の価格とは別に数万円程度の設置工事費のみで済みますが、IHクッキングヒーターの場合は200V電源を必要とするため、住宅への引き込み線を確認したり、ブレーカーを増設したりする工事が必要になりますので、設置に不安がある人は業者にしっかりと見積書を作成してもらうようにしましょう。

【IHクッキングヒーターへのリフォーム概算費用相場】
15万~30万円前後
※750mm幅の3口タイプを想定
※上記価格にはIHクッキングヒーター本体、電気工事、ガス閉栓工事、廃材処分費、諸経費含む

1,126,116円:システムキッチンを交換する

I型キッチン

同じ間口のI型システムキッチンであっても、メーカーやグレードごとにシンク位置や収納の配置で使用感が結構違っています。(画像提供:TOTO株式会社

Cさんは築10年の中古マンションを購入してリフォームをすることにしました。立地環境や間取りには満足しているのですが、既存のシステムキッチンだけが使いにくかったのが理由です。

新しいシステムキッチンを選定するにあたっては、サイレンサー付き収納(閉めたときにバタンという音がしない)、人工大理石ワークトップ、ビルトイン食器洗い乾燥機という具合に、Cさんはショールームでじっくりと検討を重ねました。

キッチン本体(I型:間口2,400mm)を含めた材料費に85万円ほどかかりましたが、幸いなことに床や壁、給排水管などの補修工事がさほど必要なかったため、工事費用は25万円程度で済み、総額は約110万円となりました。ちなみに今回のリフォーム費用はマンション購入費と一括で融資を受けることができたため、住宅ローン減税の対象になりました。Cさんは計画的かつ割安にリフォームを実施した事例と言えるでしょう。

【Cさんのリフォーム費用】
材料費868,860円+工事費257,256円=1,126,116円
※工事費には廃材処分費、諸経費を含む。

キッチン本体価格が工事費の大半となる

システムキッチンは様々なサイズやオプションなどが用意されており、商品グレードによっても価格にかなりの幅があります。間取りの変更を伴わないシステムキッチンの取替え工事であれば、リフォーム費用の大半はシステムキッチン本体となりますので、予算の計画を立てる場合はシステムキッチンのカタログを見ておおよその本体価格を把握しておくと良いでしょう。

【システムキッチン交換の概算費用相場】 60万~130万円程度
※間口2,400~2,550mm程度のI型スタンダードグレードのシステムキッチンを想定。
※工事費には廃材処分費、諸経費を含む。

2,450,844円:壁付きキッチンを対面型にリフォーム

対面型キッチン

対面型キッチンへのリフォームの場合、LDKといった間取りや既存給排水管などを十分考慮した上でプランニングする必要があります。上記写真はガスコンロタイプのものです。(画像提供:クリナップ株式会社

Dさん(50代男性)は築26年の住まいをリフォームすることにしました。息子夫婦が所帯を持ち、同居することになったのをきっかけに、Dさんの奥さんと息子さんの奥さんが一緒に料理ができるようにしてあげたいと思ったからです。

問題は従来のキッチンの配置でした。壁付きのキッチンであり独立した空間であり、キッチンとリビングの間でお互いの様子がわからなかったため、思い切って対面型キッチンに間取りを変更することにしたのです。

床や壁の補修・内装工事の他、給排水管の移設工事、IHクッキングヒーターを導入するにあたっての200V電源引き込み工事など、Dさんが思っていたよりも大規模な工事になってしまいましたが、今では家族全員が揃って食事のできる休日がとても楽しみとのことです。

【Dさんのリフォーム費用】
材料費1,799,604円+工事費651,240円=2,450,844円
※材料費にはキッチン本体(間口2,550mm)、周辺収納ユニット(間口2,550mm)、その他設備・建材を含む。
※ダイニングの改修費用は含まず。
※工事費には廃材処分費、諸経費を含む。

キッチン本体取付費と関連工事費をしっかりチェック

Dさんの事例のように間取りの変更を伴うリフォームにおいて、特に水回り設備では給排水管の移設工事や電気工事などが必要になります。室内ではこれらの給排水管・電気配線を床下や壁内に納めるため、床・壁などの張替えや内装工事も必要です。

【対面型キッチンへのリフォーム概算費用相場】 120万~300万円程度
※間口2,550mm程度のスタンダードグレードのシステムキッチンを想定。
※工事費には廃材処分費、諸経費を含む。

キッチンリフォームは本体を取り付けるだけでは済まない!

キッチンのリフォーム費用がわかりにくい理由として、キッチン本体及び周辺ユニットなどのバリエーションが非常に多いことと、本体取り付け以外の関連工事が複雑に絡み合っているということが挙げられます。

リフォーム内容はとても複雑になりやすいのですが、この内容をわかりやすく内訳書にまとめてくれる業者を選ぶようにしましょう。きっとリフォームの打ち合わせもしやすくなるはずです。

「よくあるリフォームの価格実例」シリーズ


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