胃腸の病気/胃腸の病気一覧・初期症状

胃・腸・大腸の病気の初期症状

胃・腸・大腸に異常があるときには、吐き気や出血、腹痛などの症状が起こりやすくなります。それぞれの症状の特徴について、分かりやすく解説します。

染谷 貴志

執筆者:染谷 貴志

医師 / 消化器・肝臓の病気ガイド

注意すべき初期症状

腹痛
腹痛のある場所に病気があるとは限りません。様々な病気で腹痛は起こります

■吐き気、嘔吐
吐き気とは腹部全体の不快感、食欲不振、嘔吐感などの不快な感覚です。一般的には、消化管の働きが乱れることで吐き気が起こります。船、自動車など乗り物の揺れによっても吐き気が起こることがありますし、モルヒネなどの麻薬系の鎮痛剤や、癌の化学療法薬など、吐き気を引き起こす薬もたくさんあります。

つまり、吐き気とは胃腸系の症状とはいっても、胃腸の病気以外にも、様々な原因で起こるわけです。

普通、嘔吐は吐き気とともに起こり、吐き気を起こす原因は嘔吐の原因にもなります。嘔吐は胃炎や潰瘍、胃癌などの胃腸の病気ではもちろん起きますが、それ以外にも心理的な原因や、頭痛を引き起こすような病気などでも起こることがあるので、注意が必要です。

■便秘
偏った食事や排便を我慢するといったことでも起きますが、腫瘍や炎症などが原因で、腸の中をふさいでしまって、便が通過障害を起こしていることもあります。

■下痢
急性の下痢の原因としてはウイルスや細菌感染によるものが多いです。慢性的に続く下痢の原因は多くのものがありますが、最近では過敏性腸症候群といったストレスに由来するようなものや、潰瘍性大腸炎、クローン病といった炎症性腸疾患も増えています。

■出血(吐血)
吐血は十二指腸より上の消化管、つまり食道、胃、十二指腸からの出血によって起こることが多いです。胃癌や食道癌、消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)などが原因となります。

■出血(下血)
下血はすべての消化管からの出血が原因となりえます。一般には黒い色の便(タール便といいます)と、血の色をした赤色便の下血の2種類があります。黒色便は出血から時間が経って血液が黒くなることにより起こるので、主に食道や胃などの上部の消化管からの出血でみられます。ただし、大量出血の場合は赤色便もありえます。一方赤色便は結腸からの出血で見られます。大腸ポリープ、大腸癌からの出血、感染性大腸炎などが原因となります。

■胃痛
胃が急に大きく膨らむようなとき、その反対にけいれんを起こしてぎゅーっと収縮したりすると、胃痛が起こります。漠然とした胃もたれでは慢性胃炎などがあります。きりきりとした鋭い痛みでは、急性胃腸炎だったり、胃潰瘍などもあります。ただみぞおちの辺りが痛いからといって、必ずしも胃が痛いとは限りません。虫垂炎(いわゆる盲腸)の始まりはみぞおちの辺りの痛みということもしばしばあります。

■腹痛
腹痛の中にも「どこなのかよくわからない鈍い痛み」や、「鋭い痛みが一点に集中していると感じる痛み」などがあります。どこなのかよくわからないけどお腹が痛いといったときには、内臓に理由があることが多いといわれています。腸閉塞の時に腸管が膨れ上がっている時や、胆石発作のときの痛みなどです。

一方で一点に集中した鋭い痛みというのは、内臓を覆っている腹膜の刺激によるものが原因となるので、腫瘍が腸管から腹膜に広がっていったときや、虫垂炎(いわゆる盲腸)で、炎症が腸管の外まで広がってしまって腹膜炎を起こしたときなどがその代表です。

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最後に、胃・腸・大腸によくある病気を解説します。

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