不整脈による動悸を起こす病気

どこか悪いのでは……動悸や息切れが起きるのは不安なものです

どこか悪いのでは……動悸や息切れが起きるのは不安なものです

動悸の原因となる病気、その多くは心臓の調律異常、つまり不整脈です。 不整脈はその種類によって自分自身での感じ方もなります。その特徴について、代表的な不整脈を例として簡単にご説明します。

・期外収縮……脈が飛ぶ。バタバタした感じ。人によっては痛みとして感じることもある。

・発作性頻拍……突然動悸が始まり、ある程度時間が経つと停止する。その中でも発作性上室性頻拍(毎分160回以上の頻脈)では、息ごらえなどで普通の脈に戻ることもある(文末のリンク集を参考)。

・心房細動……脈を触れてみると、不規則でリズムをなさない。高齢者に多く、脳梗塞の原因になることも。

・洞性頻脈……発熱時の脱水などでも見られる。毎分100~140回ぐらいの拍動。

・洞不全症候群の一部……脈が遅くなったあとに、突然頻脈に変わるタイプもある(徐脈頻脈症候群)。脳血流の低下から失神を伴うことも。

必ずしも典型的な症状が現れるとは限りませんが、発熱などの一時的な同性頻脈を除いて、ここに記載したタイプの動悸は治療が必要となる可能性があります。
 

不整脈以外の動悸を起こす病気

動悸は必ずしも不整脈だけが原因とは限りません。心臓以外の病気として、例えば次のような病気があるときにも動悸・息切れとして感じることがあります。

・貧血……若年女性に比較的多い。時には爪が変形することや、異食症を伴うこともある(氷や地面の土などを病的に欲する)。中高年以降の貧血では、消化管
出血(胃潰瘍、大腸がん)による貧血も考慮する。

・COPD(慢性閉塞性肺疾患)を代表とする呼吸器疾患……喫煙の経験のある人、塵肺や結核後遺症でも見られることがある。息切れや咳、痰を伴うことが多い。

・甲状腺機能亢進症……甲状腺ホルモンが過剰な状態。病的にやせて、眼球が突出して見えることも。

・発熱……感染症(風邪など)が原因であれば、感染の治癒に伴い動悸も自然に軽快する。ただし、発熱があまりに長期間(2~3週間)続く場合には腫瘍や膠原病なども考慮。

・心因性……ヒステリーが原因となることも。

・薬剤性……お腹の薬、稀ながら目薬が原因となる可能性も。
この他にも稀ですが、食後に動悸を感じる場合には逆流性食道炎を代表とする、食道や胃の病気でが潜んでいることもあります。

失神を伴うような動悸を経験したことのある場合には、運転中の交通事故・突然死を起こす危険性もあります。そうした場合には予防的にペースメーカーの植え込みが必要なこともありますので、まずは循環器科を受診して安静時の心電図を確認してください。


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