歯ぐきの痛み・炎症の原因は……?
入れ歯による歯ぐきの炎症の原因と症状
入れ歯が原因で歯ぐきに起きる「義歯性口内炎」
入れ歯で出来た歯ぐきの傷
一般的に入れ歯を外せば2~3日で治りますが、入れ歯を調整しなけいと使うたびに痛みが起こるのが普通。傷口に口内炎用の薬を塗っても効果は一時的。調整せずに使う限り、傷の原因を取り除くことはできません。
入れ歯が「あたる」原因は、大きく分けて2つ。歯の噛み合わせから起こる力が、歯ぐきにうまく分散できずに偏ってしまう場合と、歯ぐきとの密着面が合っていない場合です。入れ歯を作った時に調子が良くても、しばらくしてから噛み合わせの変化や歯茎の形が変わると「あたり」が出てくることもあります。
歯ぐきが原因で炎症が起こることは少ない
下の入れ歯の端が強くあたっていた。
しかしそれらは入れ歯を調整することによって改善することがほとんど。入れ歯を使っていて痛みが出れば、まずは病院で確認してもらうことをオススメします。入れ歯の調整は歯ぐきの形や噛み合わせなどが人によって異なるため、一度の調整ですっかり治ったり、数回調整を繰り返す必要があったりと、かなり個人差があります。
合わない入れ歯は調整すべきか、作り直すべきか
ほとんどの人は、合わなくて痛い入れ歯なら新しく作り直した方がより良いと考えるようです。確かに新しい入れ歯の方がぴったり密着しそうですが、実際はそうとも言い切れません。入れ歯は究極のオーダーメード品。単に歯の型を取って作ったものでも、他の人には全く使うことができないほどで、歯型を取った後でも、自分にぴったりとはいえません。さらに自分に合う噛み合わせや、歯ぐきの形に合わせて微調整を繰り返して、本当の完成品を作っていくのです。この微調整が入れ歯合わせのとても重要なポイント。せっかく作り直した新しい入れ歯も、調整を十分に行なわないと古い入れ歯の方が良かったということも。少し合わない程度であれば使い慣れた入れ歯を調整した方が良いことも多いのです。
作り替えの期間は、残りの歯の本数に変化がなければ、一般的には数年に一度。国民健康保険では半年以内の作り替えは病院が異なっても認められないというルールもあります。
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