目を使う作業に欠かせない適度な光。あなたのパソコンの輝度と照度は大丈夫ですか?
輝度と照度の定義
モニターに入る光を照度、出る光を輝度といいます
物体(光源)から出てくる光の強さを指します。測定面から測定方向に放射されている光の量のことです。
■照度
物体に入ってくる光の強さ。測定面に照射されている光の量のことです。
パソコンまわりの輝度と照度
モニター画面から出てくる光の強さは「輝度」。これはメニュー画面でブライトネス、明るさ、輝度などと表示されており、高い、低いなどの調節が可能です。モニター画面への光の強さ、キーボードへの光の強さ、デスク上への光の強さは「照度」。この明るさは、天井照明、外光、間接照明などの光により左右されます。
窓に近いデスクは、外光の影響をうけて明るさの差が出やすいので、注意が必要。朝夕の明るさの差で本来同じモニターの明るさを、暗く感じたり、明るすぎると感じやすくなってしまいます。デスクまわりはできるだけ一日中同じ照度を保てるよう、直接の外光を遮断するブラインドやカーテンを設置して目に不必要な負担をかけない工夫が必要です。
パソコンワーク時の適切な明るさとは
ではパソコンワーク時の適切な明るさとはどれくらいでしょうか?■輝度
文字や図像処理がメインの場合、モニターの輝度は、100~150カンデラが適切。写真や動画加工などの作業の場合、モニターの輝度は少し明るめの200~300カンデラが適切です。
■照度
キーボードや入力用原稿など水平作業面の明るさは300ルクス以上(VDTガイドライン)、モニター画面の照度は500ルクス以下(VDTガイドライン)が理想。
輝度と照度の単位
- 輝度 カンデラ cd/m2
- 照度 ルクス xl
パソコンワークの目の疲れに影響する明るさ
モニターメーカー、ナナオの調査では、モニターの輝度を下げて作業をする(100カンデラ)と、作業後の目の疲れ度がほぼ半減したという結果が出ています。作業内容によってモニターの適切な明るさ設定は異なりますが、一般的事務作業では輝度に注意したほうが目の疲労度を軽減することができるようです。【関連サイト】
- パソコンワークの疲労対策情報、快適化情報⇒デジタルヘルスセンター
- YouTube(動画サイト)⇒「輝度は物体から出てくる光の強さ、照度は物体に入ってくる光の強さ、は正しい?」(デジタルヘルスセンター)