VDT症候群/VDT症候群の症状・原因

VDT症候群の症状

VDT症候群の各症状は、検査結果に現れにくく、自覚症状によるものが多いのです。客観的な健康影響評価が難しいことも特徴の一つです。

執筆者:高林 克枝

見過ごしやすいVDT症候群の症状

ちょっとした疲れの蓄積が、深刻なVDT症候群につながります

ちょっとした疲れの蓄積が、深刻なVDT症候群につながります

VDT症候群の各症状は、検査に現れにくく、自覚症状によるものが多いので客観的な健康影響評価が難しいといわれています。また、体質や体調、年齢や性別によっても症状の現れ方に違いがあり、個人的要因に大きく影響されます。一般的な症状が、明らかな病気や損傷に進行しないような対策が大切です。

■ 眼症状
一般的な症状: 眼の疲れ、痛み、充血、かすみ、乾き、視力低下など

<関係のある眼科的健康障害>
眼精疲労、テクノストレス眼症、ドライアイ、屈折異常の進行など

関連リンク:
【厳選記事集】眼精疲労の症状・対策・治療[目の健康]
【厳選記事集】ドライアイの症状・対策治療 [目の健康]

■ 運動器症状

一般的な症状: 肩こり、首のこり、首・肩・腕の痛みやだるさ、手指のしびれ、腰の痛みなど

<関係のある整形外科的健康障害>
頚肩腕症候群、肩腱板症候群、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群、肘部管症候群、腱鞘炎、腱炎、腱周囲炎、手根管症候群、上腕骨外側上顆炎、上腕骨内側上顆炎、ドケルバン症、など

関連リンク:
指のしびれに要注意!頚肩腕症候群とは[肩こり・腰痛]
頸椎椎間板ヘルニア[Yahoo!ヘルスケア 家庭の医学]

■ 精神神経症状

一般的な症状: 頭痛、不眠、無気力、疲労感、食欲不振、イライラ、抑うつ症状など

■ 電磁波の影響

VDTの導入当初、CRT(ブラウン管)から漏れる電磁波が、身体に悪影響を及ぼすことが懸念されましたが、現在は液晶モニターが主流なため、電磁波が低レベルになり、健康障害は軽減していると考えられています。関係するかもしれない症状としては、白内障、異常妊娠、異常出産、不妊、自然流産、発疹など。今後の調査研究の成り行きを見守る必要がありそうです。

■ 内科的健康障害

<関係のある内科的健康障害>
自立神経失調症、電子血栓症、低血圧症


参考サイト:
・厚生労働省 『新VDT作業ガイドライン』
・デジタルヘルスセンター(オフィスのバーチャル保健室)
参天製薬「VDT症候群」
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