女性の健康/月経・おりもの・月経予定日・月経周期

閉経後に増える女性の病気・不調…気をつけるべき症状は?

【医師が解説】閉経後に起こりやすい骨粗しょう症や性交障害、尿失禁などのトラブル。これらはエストロゲンを始めとする女性ホルモンの減少によって起こります。閉経による体の変化を知り、うまくつきあっていくことが大切です。閉経後の女性が気をつけるべき症状・病気について解説します。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

閉経後に減少する女性ホルモン・エストロゲン

閉経と女性の健康

閉経後、不調が続く……女性ホルモンの働きを知って、体の変化とうまくつきあっていくことが大切です

女性の体にとって大事な女性ホルモン。特にエストロゲンはさまざまな働きを持っています。閉経後はエストロゲンが減少することで、体にもさまざまな変化が起こります。

閉経後に増加する主な病気について理解を深め、健康管理に役立てましょう。
 

閉経後に増える女性の病気

■骨粗しょう症・それに伴う骨折
骨量を保つ働きがある女性ホルモンが減ることで、骨粗しょう症が起きたり、骨折しやすくなったりします。

■高脂血症・それに伴う脳梗塞・心筋梗塞など血管の病気のリスクの増加
女性ホルモンが持つ血中の脂質を下げる働きが弱まるため、リスクが高まります。

■アルツハイマー病
重度の物忘れに似た症状が出るアルツハイマー病。年齢だけでなく、女性ホルモンとの関係が深いといわれています。

■萎縮性膣炎
膣の粘膜が萎縮して膣が弱くなり、すぐ出血したりひりひりするなどの症状が出ます。

■性交障害
粘膜が弱くなるため、性交を行うと膣が乾燥して痛くなることがあります。

■尿失禁
エストロゲンが筋肉、結合織など、臓器をささえるものの強度に影響しているとも言われます。

■皮膚の乾燥
皮膚や体(粘膜)が乾燥しやすくなるなどの症状がでます。

女性ホルモンには幅広い働きがあるため、閉経に伴ってさまざまな体の変化が起きることが考えられます。女性ホルモンの役割を知って、体の変化と上手につきあっていきましょう。
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