閉経後に減少する女性ホルモン・エストロゲン
閉経後、不調が続く……女性ホルモンの働きを知って、体の変化とうまくつきあっていくことが大切です
閉経後に増加する主な病気について理解を深め、健康管理に役立てましょう。
閉経後に増える女性の病気
■骨粗しょう症・それに伴う骨折骨量を保つ働きがある女性ホルモンが減ることで、骨粗しょう症が起きたり、骨折しやすくなったりします。
■高脂血症・それに伴う脳梗塞・心筋梗塞など血管の病気のリスクの増加
女性ホルモンが持つ血中の脂質を下げる働きが弱まるため、リスクが高まります。
■アルツハイマー病
重度の物忘れに似た症状が出るアルツハイマー病。年齢だけでなく、女性ホルモンとの関係が深いといわれています。
■萎縮性膣炎
膣の粘膜が萎縮して膣が弱くなり、すぐ出血したりひりひりするなどの症状が出ます。
■性交障害
粘膜が弱くなるため、性交を行うと膣が乾燥して痛くなることがあります。
■尿失禁
エストロゲンが筋肉、結合織など、臓器をささえるものの強度に影響しているとも言われます。
■皮膚の乾燥
皮膚や体(粘膜)が乾燥しやすくなるなどの症状がでます。
女性ホルモンには幅広い働きがあるため、閉経に伴ってさまざまな体の変化が起きることが考えられます。女性ホルモンの役割を知って、体の変化と上手につきあっていきましょう。