女性の健康/女性におすすめの健康法

妊娠・出産で変化する女性の病気(4ページ目)

産む選択、産まない選択、選択はそれぞれですが 産む人、産まない人では病気のリスクが変わります。それぞれの気をつけておきたい病気とは?

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド


産まない人のリスクが上がる病気 番外編
卵巣がん

実は卵巣がんのリスクははっきりしていません。ただ、遺伝が関係しているといわれているので『家族で卵巣がんの人がいる』方は要注意。

また、40~60歳くらいで最も多く発症しますが、10代から高齢の方まで可能性があります。年々増加しており、排卵の回数が多い(妊娠・出産の経験がない、少ない女性)ほど発生率が高いという説もあります。

産んだ人のリスクが上がる病気1
子宮頚がん

右の図を御覧下さい。子宮の入り口の部分にできるのが子宮「頚」癌です。
子宮頚癌を引きおこす原因にヒトパピローマウイルス(HPV)という”イボ”をつくるウイルスの一種がかかわっている可能性が高く、性交渉で感染するといわれています。ですから、年齢に関わらず性体験のある人はこの病気を頭に置いておいて下さいね。子宮頚癌は40歳代に最も多く発症します(40%くらい)。

子宮頚癌は『出産回数が多い』ほうがなりやすいのが特徴です。あとは『性体験の回数が多い』ことも危険因子になります。
最初は無症状のことも多いのですが、少し進行すると『生理じゃないのに出血する・・・(不正出血)、特に性行為の時に出血する・・・。こころなしか、最近オリモノに血や膿が混じっているような・・・』という症状が典型的です。
癌を発見するためにはめん棒やブラシで子宮頚部を軽くこすって、癌細胞がいないかどうかたしかめる「細胞診」という簡単な検査があり、簡単な検査なので1年に1回は受けましょう(受診科は産婦人科です)。

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