女性の健康/女性におすすめの健康法

妊娠・出産で変化する女性の病気(2ページ目)

産む選択、産まない選択、選択はそれぞれですが 産む人、産まない人では病気のリスクが変わります。それぞれの気をつけておきたい病気とは?

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

産まない人のリスクが上がる病気
乳がん

年々増加する乳がん
年々増加する乳がん
年間1万人が命を落とすとされている乳がん。その数は年々増加中です。エストロゲンにさらされている期間が長いと乳がんのリスクが上がると言われています。つまり、妊娠・出産回数が無い、少ない人や、初潮年齢が早い人などは注意してくださいね。

その他、乳がんになりやすい人は「肥満」「家族に乳がんの人がいる」などといわれています。

早期発見、早期治療が大事です。例えば、ごく早期に発見できれば、なんとほぼ95%が治る可能性があるとも言われています。30歳を過ぎたら定期検診を心がけましょう。乳がんの発生は20歳過ぎから認められ、年を追うごとにだんだん増加し、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えます。

産まない人のリスクが上がる病気2
子宮体がん

『子宮体部』に発生するがんです
「子宮体部」に発生するがんです
ややこしいのですが、子宮がんには2種類あり、妊娠、出産していないひとがかかりやすいのが「子宮体がん」です(右の図の『体部』というところに発生します。)50~60歳代の方に多く発症します。

典型的な症状としては『閉経しているのに、ちょっとだけど、だらだらと不正出血がある。しかもオリモノに膿が混じっているような気がする・・・・』という感じです。

乳がんと子宮体がんのリスクファクターは似ており、エストロゲン依存性のがんなので、エストロゲンにさらされている期間が長いほど危険が高くなります。昔は子宮がんの10%くらいといわれていましたが、最近増加傾向にあります。

また、「妊娠・出産したことのない人」、「肥満、糖尿病、高脂血症の人」も危険率が上がります。


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