介護/介護タクシー・その他サービス

ただいま迷走中! 介護タクシーの行き先は?(2ページ目)

「運賃無料!」の触れ込みで一頃、話題騒然となった介護タクシー。果たしてそのサービス内容は?料金設定は?新手の事業をめぐる、さまざまな思惑に迫りました。photo TAILRING

執筆者:西川 敦子

介護タクシーってどんなタクシー?
このため現在、「介護タクシー」を名乗る業者は、移送や乗降補助以外の介助をサービスに取り入れることで、介護保険の適用を受けています。



TAILRING


業者によってまちまちですが、主なサービスは以下の通り。
■通院・受診や買い物の補助
■着替え、排泄など身の回りの世話
■入浴の介助、病院でのリハビリ介助

ただし、「救急車のかわりに使う」などの医療行為や
「役所に出す書類を代筆してもらう」といった公的書類の代筆、預金の出し入れ
などは行うことができません。
さらに注意しなくてはならないのが、
「あくまで担当のケアマネージャーのケアプランに基づく」

ということ。介護タクシー利用は必ずケアマネージャーを通し、ケアプラン範囲内で行うことになります。「家族の同乗も、ケアマネージャーの了承が必要」となるので、気をつけましょう。


費用はどのくらい?
次に気になる料金です。事業者によって設定はいろいろありますが、ここではその一例を挙げてみましょう。
■例1 オムツ交換のあと着替えをさせてもらい、タクシーで近くの病院へ。降りた後は、受付まで付き添ってもらった。

一定メーター料金以内は乗車料金は無料。乗降前後の介護費については、その1割を請求

→ここまで合計213円


■例2 さらにその後、病院で30分間のリハビリに付き添いを依頼。リハビリ後、別棟の歯科へ。受付まで連れて行ってもらい、待っている間、喉が渇いたのでジュースを買ってきてもらうなどした。

院内介助などは30分ごとに身体介護度がアップ。利用者はその1割を負担。介護度1=213円 介護度2=409円 介護度3=594円 213円+409円(リハビリ30分・付き添いなど30分)

→ここまで合計622円



ただし、このほかに介護タクシー指定料が必要となる場合も。会員制による割引指定料金を設定している会社もあります。いずれにせよ、格安で外出の世話をあれこれと焼いてもらえ、利用者にとって便利なサービスであることは言うまでもありません。
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