一般の方々がお薬について調べたいときに役に立つ『おくすり110番』。プロユースにもしっかり対応してくれます。 |
その中でも「おくすり110番」は、薬についてサイトが3年連続推薦していて、ここ2年間は健康・医療でチャネル賞を受賞しています。Yahoo!などその他の有名な優良サイトコンテストでも、総合部門でいつも上位にランキングされているサイトです。
今回は、2年連続チャネル賞獲得記念、もっと「おくすり110番」の事をよく知ろう!と題して、その実力に迫ってみたいと思います
おくすり110番ってなに?
いまや、このサイトを訪れている人で知らない人はいないと思いますが、念のためにご紹介しますと、1996年に開設された「おくすり110番」は、医薬情報の提供・共有化をはかることを目的とするNPO団体、医薬品情報研究会「ファーマフレンド」によって運営されています。薬剤師等 数人の協力(ボランティア)によって運営されているのですが、医療用医薬品の検索サイトとしてその実力は、公的機関の医薬品医療機器総合機構や、薬局、医薬データベース専門会社などが運営するお薬検索サイトなどと肩を並べる一線級のサイトです。
プロユース対応でありながらも専門的な言葉を排し、また検索方法なども多彩で一般の方が利用される事を想定されて作られています。お薬検索以外の情報も、一般の人が気になる情報になっていて、困った時や気になる事があった時にいつでもアクセスできるようになっています。さらに携帯版も充実しているので、まさにいつでもどこでもアクセス可能なユビキタス対応になっています。
人気のほどは、月間ページビューが約27万~30万ヒットにもおよんでいるのがその証です。でも、その約3割を医療関係者が占めている事から、ちょっと専門性が高いのかな、と言う気がしないでもありません。一般の方が利用するには少し慣れが必要なのかもしれません。
おくすり110番徹底解剖!
まずは、サイトトップページです。私の個人的な判断で一般の方が利用する時の難易度を4段階に分け、それぞれ色分けさせていただきました。■難易度1(よく使う所) ■難易度2(ちょっと気になる所) ■難易度3(使用上の注意が気になる方向け・ネガティブ情報) ■難易度4(プロユース・玄人向け) |
1 | 病気別薬のフォルダー | 病気から調べる薬検索 | 手元にある薬の働きや、気になる病気に使われる薬の事などを調べてみよう。なんの薬?どうやって使うの?特徴は?などを自分で検索する時の入り口です。症状や病気から調べる方法とお薬の名前や識別コードから調べるアプローチが用意されています。 |
2 | ハイパー薬辞典 | 薬の情報から薬検索 | |
3 | くすり本NAVI | 薬関係書籍の紹介と購入 | 薬関係の本はどれがいいのだろう?なんの薬がわからないものを調べてもらおう。あの薬用植物の花の色は? |
4 | おくすり鑑定 | お薬鑑定の依頼(有料) | |
11 | 薬用植物図鑑 | 写真で見る薬用植物 | |
5 | 妊娠と薬 | 妊娠と薬の関係の解説 | 妊娠との関係や副作用などの使用上の注意を調べてみよう。お薬の、どちらかというとネガティブな情報です。とてもデリケートな内容になるので、「はじめに」などの注意事項をしっかり確認してから利用してください。 |
6 | 禁忌薬と警告 | 注意が必要な薬の情報 | |
8 | 副作用リスト | 副作用の情報 | |
7 | 添付文書改訂情報 | 医薬品の説明書の情報 | 添付文書の情報や薬の値段など、医療関係者が臨床現場で使う情報を見てみよう。一般の方が使う機会は少ない情報です。それでも、情報自体は原本のままではなく独自にアレンジされていて、一般の人でも使いやすいようになっています。 |
9 | 薬価サーチ | 薬価の検索 | |
10 | DrugYaboo! | 薬系検索エンジン |
投げ銭
医学情報というのは、その確からしさも大切なポイントです。その点、おくすり110番では科学的根拠の乏しい効能をうたっているサイトの広告は掲載ができないなどの基準があり、掲載されている広告に至るまで安心して利用できます。ユーザーにとって安心情報であっても、広告に制限を設けるという事はサイト運営の面では恵まれた環境にはなりにくいと言えそうです。それをサポートするのがユーザーのみなさんによる投げ銭システムです。
運営趣旨は以下の通り
「ホームページは大道芸。こいつが生きてけた方が世の中楽しいと思ったら帽子にお金を放り込む、拍手する。通りすがりのネットワークだ。>>」という投げ銭システムの考え方の元「いつでも、どこでも、だれにでも利用できるホームページを目指すうえで、また、しがらみや表裏のない医薬情報を自由に発信するうえでも、広く小額のカンパをつのれる「投げ銭システム」がピッタリと考えたからです。」「おくすり110番内より引用」
まったくその通りで、厳しい見方をすれば、製薬メーカーや医療関係の団体がスポンサードしている事は、情報の表現方法に影響がないとは言い切れません。一番大切にしないといけない、患者さんがスポンサーになればスポンサー様にとって役にたつ情報を発信できる事になり、患者さんやユーザーが主役の医療の実現ができそうです。
取扱い上の注意
ユーザー重視とはいったものの、サイト内にある情報でパーフェクトではない事を覚えておいて下さい。もしあなたが患者さんの立場だったら、サイトで気になる情報をみた時には、いつものお医者さんか近所の薬局の薬剤師にもう一度確認してみましょう。この事はインターネットの情報全てに共通して言えることで、あなたのバックグラウンドをよく知っていて、直接のコミュニケーションをとっている人と人とのやり取りが最も優先される情報なのです。また、医療関係者であったら原著を確認してから自分のものにする事は基本中の基本です。【次回予告】
さて、おくすり110番の事をカケアシで紹介してきました。イチユーザーの立場でコメントさせていただきましたが、はじめて利用する方がわかりやすく、少しでもお役に立てたらよかったと思います。次回からはチュートリアルで使う「おくすり110番」など、実践編で迫ってみましょう。
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