年末を迎え暴飲暴食の日々ではありませんか?11月の最初に胃炎の解説をして、お読みいただいた方は控えめにおすごしの事と思います。・・・とはいっても飲み会の他にも年末の多忙な時期にはストレスもかかり、胃も荒れてしまいがちなので今回は胃に働く薬について解説してみましょう。
これは、本編だけでも解るようになっていますが、前編にあたる「胃炎とかさぶた」をお読みいただいた後のほうが、よりいっそうお楽しみいただける事と思います。
さて、胃の調子が悪いから病院にいったり薬局にいったりします。胃の症状といっても様々で、またその目的別に薬もいろいろあります。薬局などでは薬剤師がおすすめする中から、自分で選ばなければなければならない事もあるかもしれません。
そこで今回は、症状から考えられるからだの状況を解説する事とそれに対応する薬を解説していく事にしましょう。
【症状から考えられる状況の解説】
●空腹時など、シクシク痛む
これは胃酸と粘膜のバランスが悪く、胃壁に炎症が出来てしまっている可能性があります。
暴飲暴食による胃の粘膜が弱っているか、ストレスなどによる胃酸の過剰分泌、あるいはその両方などが考えられます。
●すっぱいモノがこみあげて来る事がある
何らかの理由により胃酸の分泌が過剰になっています。
●もたれる
胃酸や酵素の分泌、消化管の動きなどが鈍っていたり、消化管の機能自体が鈍っている可能性があります。
●激しい痛みがある
我慢できる程度は人それぞれですが、激しい痛みがあった時、この時は胃薬ですまないかもしれません。たとえそれがしばらくして落ち着いたとしても、油断しないですぐに病院で検査をしてもらった方がいいでしょう。
専門的にはもっと細かく分かれたりするのですが、これまで何ともなかった人に急に現れる症状で考えられるとしたら、これぐらいでしょうか?そして、時々こうした症状がある方は、早めに専門の病院の診察を受けられる事をおすすめします。
さて、次のページでは実際の薬の解説をしていきましょう⇒