秋もたけなわ。味覚、芸術、スポーツ、読書の秋とこの季節に似あわないものはないくらい、いろいろな事をするのが楽しい季節です。
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今回は、そんな積極的なお父さんお母さんのために、急な運動のあとにやってくる筋肉痛について、お薬でするアフターケアのお手伝いです。薬を買いに行ってからあれこれ悩まないようにそれぞれの特徴をチェックしておきましょう。
【痛み止めの薬の種類と特徴】
痛み止めの薬にはいろいろなタイプの製品、貼り薬、塗り薬、内服薬があります。まずはそれぞれの特徴をピックアップしてみましょう。
▼貼り薬
皆さんがよくシップと呼んでいるもので、患部に貼り付けて使う薬です。暖めるタイプと冷やすタイプがあり、筋肉痛のような時には冷やすタイプ、慢性的な腰痛のような時には暖めるタイプが一般的に選ばれているようです。また、メンソールのにおいが強いから痛み止めの効果が強いというのは錯覚で、インドメタシンなどの痛み止め成分が入っているかどうかがポイントです。
▼塗り薬
マッサージをかねて患部に塗りこみ、筋肉疲労などにともなう痛みを和らげる事ができます。軟膏、クリームなどが一般的ですが、最近のゲル状製品は薬効成分の筋肉への浸透がよい事が特徴です。また、液体タイプのほうが使った後がサラッとしています。
どちらのタイプの製品も、医薬品成分の濃度が重要なポイントで、たくさん入っているほうが痛みを鎮める効果がある、という事になります。
▼内服薬
飲むタイプ、内服薬で筋肉痛専用の製品はありません。頭痛や歯痛などに使われる痛み止め薬の、効能効果の所に「筋肉痛」と書かれているだけなのでちょっと紛らわしいかもしれません。このような薬の多くは胃に負担がかかる薬だったり、他にもいろいろな注意が必要な場合があります。お求めになる時にはお店の薬剤師に相談なさって下さい。
また、こうした薬を使って痛みが止まっている時は痛みの感覚を伝わりにくくしているもので、炎症そのものや組織のダメージが直っているものではありません。しばらくは無理をしないようにしておきましょう。
【貼り薬と入浴】
貼り薬の中には肌に刺激のある物があります。はがしてすぐの入浴は、強い刺激を感じることがあります。貼り薬をお使いの場合にはお風呂に入るしばらく前にはがしておいた方がいいようです。
【結局】
それぞれの特徴はつかめましたでしょうか?後はあなたの症状と照らし合わせてお選びいただける事と思います。ひとつのタイプだけではなく、ゲル状のクリームでマッサージをして、後は痛み止め成分が適度に含まれるシップをはっておく、なんて選択も可能です。具体的にはお店の薬剤師に相談してみましょう。
【やっぱり・・・】
これから運動会に参加される場合には、準備運動を充分になさって体をほぐしておけばこうした筋肉痛も軽減されるでしょう。そして、いつもは体を動かすことの少ない人は、決して無理をしない心構えで競技に臨みましょう。今となってからでは遅いのですが、運動会のような場面で活躍をしたいのなら、日ごろのトレーニングが大切です。運動をしないでいる事は、肥満や生活習慣病などいろいろな病気の元にもなっています。これを機に運動をする人が増えるといいなと思います。
【関連リンク】
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