癌(がん)/がんの基礎知識・ステージ・転移

がんが転移するってどういうこと?

日本人の死因の1/3が悪性新生物(がん)。今回は「がんが転移するってどういうこと?」についておとどけします。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

先日、ZARDの坂井泉水さんが40歳という若さで、子宮頚がんの治療中にお亡くなりになったというニュースがありました。ヒット曲が耳に残っているガイドとしても、かなりショックなニュースでした。

日本人の死因の第一位は悪性新生物(がん)で、死因の3分の1を占めます。(全死亡数102万4000人 第1位悪性新生物32万1000人 第2位心疾患15万9000人 第3位脳血管疾患12万7000人。平成16年厚生労働省人口動態統計より)

子宮頚がんがどんなものかについては、以前子宮頚がんについて教えて!でお話させていただきましたが、今回は「がんが転移するってどういうこと?」ということを簡単にお届けします。

<CONTENTS>
  • そもそも「がん」ってなんですか?
  • がんが転移するってどういうこと?


    そもそも「がん」ってなんですか?

    「がん」って何?
    「がん」って何?
    非常に簡単に言ってしまうと、「がん」とは、体を構成している正常な細胞が悪く変化して、本来の正常な機能を失って無秩序に増え続けるようになったものをいいます。

    さらにその「がん細胞」は、本来その細胞があった場所を越えて周囲の正常な組織や臓器を壊しながら広がってゆきます。この広がり方はがんの種類(たとえば、一言でがんといっても「肺がん」や「子宮がん」など、いろいろありますよね)や、年齢(がん細胞も元々は自分の細胞なので、若い方ほど増殖の勢いが強い)などによって差があります。

    それでは、「がんが転移するってどういうこと?」>>
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