がんが転移するってどういうこと?

がんはもともと、肺がんなら肺の正常細胞から発生しますし、子宮がんなら元は子宮の正常な自分の細胞が変化したものです。つまり、当たり前のようですが、最初は肺がんは肺にあり、子宮がんは子宮にあります。

ところが、がんが大きくなったり、勢いが強くなったりすると、がん細胞は血液やリンパ液といった体を循環するものに乗って、最初がんができた場所ではないところに流れ着き、そこで増え続けます。たとえば、「肺がんが肝臓に転移する」ということは、「肺がん=肺の細胞から発生して、肺で大きくなったがん」が「肝臓に流れ着いて肝臓のなかで増殖している」ということです。

つまり転移したがんは、場所は肝臓にあったとしても、もともとの肺がん(これを原発巣といいます)の特徴を備えています。ですから、例えば効果的な薬物療法も原発のがんに準じて行うことになります。さらに、例えば胃がんや大腸がんは肝臓に転移しやすいといったように、それぞれのがんには他の臓器との相性があります。

余談ですが、がんの転移の仕方として、上に挙げた経路以外に、播種性転移(がん細胞が腹水や胸水に散らばってお腹や胸のなか全体に広がる)という形があります。

治療は抗がん剤による治療、放射線療法、外科手術(転移したがんをとってしまう)などがあります。どれを選択するかは原発がんの種類や大きさ、転移した場所、患者さんの状態になどによって変わります。

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今回はがんの転移という、非常に怖いお話をお届けしましたが、日本人の死因の3人に1人ということで、やはり知っておく必要があると思います。
特に子宮頚がんに関しては、検診が有効だといわれています。自分の体に気をつかって、大事にしてくださいね。

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