癌(がん)/がんの3大療法・その他の最新療法

がん治療の成績は、5年生存率50%!?

現在、医療機関で行われるがん治療は、抗がん剤、手術、放射線治療という3つの治療法です。しかし、これらの治療成績が、5年生存率50%というのはあまり知られていません。ここに補完代替医療の意義があります。

狭間 研至

執筆者:狭間 研至

医師 / 癌ガイド

がん治療の成績はどれくらいなの?

がん治療の成績
医学の進歩は日進月歩の中で、がんの治療の成績は、一体どれぐらいなのか、ご存じでしょうか?
日進月歩の医学の世界で、がんの治療法も日々進歩しています。新聞の社会面では、将来、がんの治療に役立つ可能性がある研究成果や発見が、しばしば報道されていますし、テレビ番組の中でも、最新の外科治療の進歩や、抗がん剤治療の最前線の模様が、ドキュメンタリーとして放送されているのをよく目にします。

このような中で、現在のがんの治療成績は、一体どの程度か、ということは、実は、あまり知られていないかも知れません。

今回は、日本におけるがん治療の成績をふまえた、これからのがん治療のあり方について、お話したいと思います。

5年生存率が50%!?

5年生存率は50%
すべての臓器で、早期がんから非常に進行したがん、また、小児がんから成人のがんをあわせた、すべてのがんの5年生存率は、約50%なのです。
国立がんセンターの統計では、日本におけるがんの5年生存率は、がんが発生した原発臓器、がんの進行度、および年齢・性別をすべておしなべて見ると、約50%です。すなわち、がんと診断された方のうち、約半分は、5年後には亡くなっておられるというのが現実です。

もちろん、胃がんや大腸がんは、早期に発見されるとほぼ完治させることが可能ですし、膵臓がんのように、なかなか症状が出にくく早期に発見されにくかったり、治療そのものが非常に難しかったりする病気は、治療成績がどうしても悪くなるなど、差はあります。

しかし、そのような諸条件を考えたとしても、がんと診断された方の約半分が5年後には亡くなってしまっているというのは、日本のがん治療の一面を捉えているものだろうと思います。

次のページでは、がんの治療成績をあげるための方法について、ご説明します。
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