がん治療の病院選びの基準は?

病院選びの基準
がんと診断された後には、どの病院で詳しい検査を受け、治療を受けていくかを決めなければなりません。その基準は、意外に簡単ではありません。
健康診断や、ちょっとした体の不調で受診した医療機関の検査で、がんと診断される。

生活の根幹を揺るがしかねないショッキングな出来事ではありますが、事実は事実としてしっかり受け止めた上で、次のステップに進まなければなりません。

具体的には、どの病院で詳しい検査と治療・手術を受けるかということを決めて、一つ一つすべきことをこなしていかなければなりません。この病院選びは、患者さんにとっては、切実で大切な問題ですが、いざその段階になると、何を基準で選ぶのか迷ってしまうことがあるのも現状です。

今回は、がんの治療の大問題、病院選びに関する新しい流れについてをお話します。


日本の医療の特徴:フリーアクセス

フリーアクセス
日本では、幸いなことに、患者さんが希望すれば、どの病院にも受診することができます。
日本では、患者さんが希望すればどこの病院でも受診することができます。これをフリーアクセスといい、日本の医療制度の大きな特徴です。極論をすれば、ちょっと風邪気味かなぁ、というだけでも、大学病院を受診できるわけです。

欧米では、まずは、個人の開業医(家庭医)を受診することが必要なケースが多いですし、その医師も、地域ごとに決まっていることが通例です。

そういった意味では、選択の自由が保障されていて非常に好ましいと考えられますが、逆に見ると、どの病院を選べばよいのか、困ってしまう場合もあります。

最近では、新聞や雑誌でも、病院のランキングが載ったり、病院の口コミを集めたウェブサイトがあったり、はたまた、音楽のランキング会社が病院ランキングを発表したりと、いろいろなものがありますが、それらの基準も一定していないこともあり、なかなかわかりにくいのが現状ではないでしょうか。

私は、がんの治療での病院選びでは、いろいろな基準の中でもその治療成績が大切になるのでは、と思いますが、従来は、なかなかそういったデータは公表されてきませんでした。

しかし、医療における情報開示の中で、まだまだ進行形ではありますが、病院ごとのがんの治療成績を公開する流れができつつあります。

次のページでは、ついに始まった病院の治療成績公開の流れについてお話します。