睡眠不足と自己免疫力
睡眠不足が招く交感神経と副交感神経のアンバランスは、体に様々な影響を及ぼします。 |
副交感神経が働いているときには、NK細胞やヘルパーT細胞といった、免疫に関わる細胞が活性化すると考えられています。これらの細胞は、
こちらにも書きましたが、がんのもととなる「ミスコピーの細胞」を見つけ出し消去していく働きを持ちます。
また、睡眠の質と量とが十分ではないと、1日のリズムの中で、交感神経の過緊張状態が続くことになります。交感神経の過緊張は、老化や遺伝子損傷の原因となる活性酸素の発生を招きやすいと考えられています。すなわち、細胞のミスコピーを誘発しやすいと言うことができます。
がん予防の観点から考える睡眠
がん予防の観点から考えると、睡眠の質と量を確保しておくことは、非常に重要になってきます。 |
また、その一方で、人間にはサーカディアンリズム(概日リズム)と呼ばれる生まれつき持っているリズムがあります。簡単に言うと、夜明けと共に交感神経を活性化させて活動し、日没とともに副交感神経へスイッチを入れて休息するというリズムです。
24時間化が進む私たちの社会では、どうしても、昼夜逆転がおこりやすい環境になってきています。しかし、人間も自然の一部であるということも考えて、やはり日付が変わる前には床につき、朝気持ちよく目覚めるというリズムを確保しておくことは、大切なことだと思います。
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