実はもともと風邪をひきかけていた?!
冬は暖かい布団と大きめの枕でぐっすりと眠りましょう |
このように、ウイルスの侵入から症状が出現するまで、感染が成立するまでの時間を「潜伏期」と呼びます。
この潜伏期に着目していただきたいのですが、一般的な冬季の風邪の原因となるウイルス感染症の潜伏期が1~数日間程度であることを考慮すると、こたつで短時間眠ってしまったとしても、起きてすぐに風邪の症状が出現するのはつじつまが合わないのではないでしょうか。
つまり、「こたつで眠ってしまって風邪をひく」のではなく、そもそも風邪のウイルスによって体調が悪くなりつつあるため、もしくは疲労困憊(こんぱい)で思わず眠ってしまった、目を覚ますと風邪の症状が表面化した、とは考えられないでしょうか?
こたつで眠ってしまわないように
最後の理由のように風邪の症状に気がついていないだけということもありますので、こたつで眠ったときに本当に風邪をひきやすくなるかどうか断定できませんが、少なくともこうした経験をお持ちの方はいらっしゃると思います。普段からの疲労が大きい50代以上の方ほど、心地よいこたつで思わず眠ってしまい風邪をひくということは十分に考えられます。また、こたつにはみかんが付き物というイメージもあります。もしかしたら、みかんに豊富なビタミンCなどが風邪の症状を和らげると経験的に知られていたのかもしれませんね。
ちなみに現在主流の甘くてタネの少ない温州みかん、名前は温州と何となく中国のイメージですが、もともと鹿児島県で見つかった突然変異です(紀伊国屋文左衛門が運んで大もうけしたのは、昔ながらの種の多いすっぱいみかんということです)。果たしてどちらのみかんが風邪の症状を早くとるのに効果的でしょう?
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