目の帯状疱疹はなぜ怖い?

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顔を動かすのは顔面神経ですが、知覚は三叉神経です。
帯状疱疹は神経と関係すると聞くと、「顔」の場合は顔面神経だと思う人が多いと思います。

これは間違い。顔面神経は顔を動かす神経で、ウイルスが好む知覚神経は、顔の場合「三叉神経」という部分です。三叉神経は、その名の通りに三又になっている神経です。

目の知覚を担当しているのは三叉神経のうち眼神経と呼ばれる部分。角膜の知覚も眼神経が担当しています。つまり、眼神経からウイルスが神経を伝わって角膜で炎症を起こすと、角膜潰瘍、さらに進むと角膜穿孔で最悪の場合、失明の恐れがあるのです。

帯状疱疹は脊髄に近い方から病変を作りますが、いきなり脊髄から遠い目に病変を作ることがあります。顔面、特に目の周囲の発疹ができて、ぶつけた覚えもないのに痛みがある時は要注意ですね。


予防は免疫を落とさない事!

帯状疱疹は、新たに感染したのではなくて、神経(神経根)に潜んでいたウイルスが活性化して起きる病気です。

神経系の免疫は不明な点が多いのですが、通常はウイルスを押さえ込んでいるので帯状疱疹は発症しません。帯状疱疹を発症した人に聞いてみると、「最近忙しかった。」「睡眠不足だった。」「自己流のダイエット中だった。」という言い方や、「過労死寸前だ。」というさらに強烈な表現も聞きます。

結局は、ある部位での免疫力が弱まり、その部位に帯状疱疹が発症する病気なのです。睡眠・栄養・休養が不十分だと、帯状疱疹が発症しやすくなります。


もしもかかった場合は、できるだけ早く受診を!

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ヘルペスウイルス用の抗ウイルス薬があります。
顔の帯状疱疹、特に目の帯状疱疹に疑いある時は、忙しくてもとにかく受診しましょう。

他の部位の帯状疱疹では皮膚病変が目立つので皮膚科を受診しますが。目の帯状疱疹を疑った場合は点眼薬に詳しく、常備している眼科を受診しましょう。

帯状疱疹に関しては、帯状疱疹後の慢性疼痛という厄介な後遺症がありますが、別の機会に。


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