帯状疱疹の後、神経痛にならないために

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痒さよりも痛みがあります。
体の片側の一部が神経に沿ってぴりぴりしたり、その部分に発疹が出たりすることがあります。

神経に沿って、という表現が分かり難いかもしれませんが、例えば肋骨がある部位ならば肋骨に沿って、お腹ならば腹筋に沿って、手足ならば付け根から手指(足指)に向かう方向が神経に沿っています。

体の片側の一部が神経に沿って痛みと発疹が広がって行くのは、帯状疱疹の特徴です。帯状疱疹自体は通常は自然治癒するとされています。積極的に治療する必要がないように考えられますが、自然治癒した後に神経痛が残る事があります。この神経痛は痛みの記憶として残ってしまうので、治療が困難です。神経痛を残さないためにも、しっかりと治療した方が良いとされてされています。皮膚科に加えて、ペインクリニックで神経ブロックをすると神経痛が残る確率が減少します。

蕁麻疹は原因を把握して予防に活用

突然、痒みを伴う膨らんだ形の湿疹が出ることがあります。膨らんだミミズ腫れのような形の湿疹を、膨疹(ぼうしん)と呼びますが、膨疹が体の部位を問わずに突然できるのが蕁麻疹です。

蕁麻疹は検査をしても原因が不明な事が多い病気で、その上、通常は一定時間で消えてしまうことが多いです。受診を薦める理由は、経過から原因が判明する事があり、その場合はある程度、次の蕁麻疹の予防が可能になるためです。温度変化によるものや運動と関係した物は、生活上も注意が必要です。

温度変化に関係しているのは寒冷蕁麻疹と温熱蕁麻疹です。寒冷蕁麻疹は皮膚の温度が急に冷えた時に起きます。例えば、冬の時期に受診して経過を記録すると入浴後、暫くして起きたような場合が寒冷蕁麻疹に該当する可能性があります。入浴後に着るものを工夫すれば予防可能です。冷たい物飲んだ時に口が痒くなる場合や、冷たい床やタイルに素足で触れた時に起きることもあります。何か冷たい事が関係している蕁麻疹です。

温熱蕁麻疹は寒冷蕁麻疹とは逆に皮膚温が上昇すると起こります。例えば、入浴時や、外気が冷たい時に暖かい場所に入ったような場合に蕁麻疹が起きます。温熱性蕁麻疹は発汗時に起きているとコリン性蕁麻疹(発汗に伴う蕁麻疹)との鑑別が必要となります。

運動に伴う蕁麻疹は、日光性蕁麻疹、コリン性蕁麻疹(発汗に伴う蕁麻疹)、食物依存性運動性誘発蕁麻疹が混在します。日光性蕁麻疹は、日光を浴びた時に主に顔に出るのである程度は鑑別可能です。日光が強い春から秋にかけて出る傾向があります。発汗に伴うコリン性蕁麻疹は、運動により体温が上がり体温を下げるために発汗する時に蕁麻疹が出現します。体温上昇時に出るので温熱蕁麻疹と似ていますが発汗後に蕁麻疹が出ます。発汗量が少ない時に蕁麻疹が出ると温熱蕁麻疹と紛らわしくなります。

長い名前の食物依存性運動性誘発蕁麻疹は、特定の食物を食べた後に、運動すると出る蕁麻疹です。一種の食物アレルギーともいえますが、運動時に出るので食物と結びつけて直ぐには考え難い蕁麻疹です。いずれにせよ、運動時の蕁麻疹は直前の食事を含めて経過をしっかりと記憶しておきましょう。

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