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供給は郊外回帰!つくばエクスプレスの沿線(2ページ目)

昨年開業したつくばエクスプレス。新駅が次々と誕生し大幅に利便性が向上しました。沿線各駅では特徴的な開発が進行中。合わせてマンションも供給ラッシュです。その動向を紹介していきます。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

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流山・柏地区では、産学官連携の新しい街づくりも進行中

ららぽーと柏の葉
柏の葉キャンパス駅周辺は大型商業施設ららぽーと柏の葉を始めとする新しい街づくりが進行中
駅前の街づくりで注目したいのは、「柏の葉キャンパス」駅周辺。駅名にもあるように、千葉大学や東京大学といった研究拠点や国立病院などの公共施設が点在するこのエリアでは、「環境・健康・創造・交流の街づくり」を標榜した開発計画が進行中です。既に東京大学と千葉大学、地元自治体と民間企業が連携し、その実現に向けての動きがスタートしています。

例えばシックハウス症候群の原因とされる、化学物質を軽減したケミレス実証実験住宅を、千葉大学環境健康フィールドセンター内につくり、民間企業と大学による研究がこの春スタートします。研究成果は今後の街づくりに反映されるかもしれません。開発地内は、ユニバーサルデザインを目指し、例えば表参道の並木道より広い10m幅の桜並木の遊歩道も駅前から続きます。

更に駅前には「ららぽーと柏の葉(三井不動産)」が2006年11月にオープン予定。約12,600坪の敷地に約170店舗が入り、「柏の葉ローハスコミュニティ」をコンセプトに、豊かな緑があふれ、健康・自然・環境の共生をテーマにタラソテラピーの店舗など様々な仕掛けが施される予定です。区間快速利用で、秋葉原まで30分の同駅。現在販売中のマンションも含め、今後も駅周辺での供給計画が進行中なので、注目したいエリアだと思います。


街がライフステージと共に成長する良さ

もともと街の完成度の高いつくば駅周辺では、マンションの販売価格も上昇傾向にあるようです。中古マンションも築年数の浅いものは、分譲当時に近い価格で取引されているケースもあります。買いやすさを考えるとつくばエクスプレス沿線は狙い目だといえるでしょう。つくばから、秋葉原まで電車に乗って感じることは、本当にこれからという街の駅が多いこと。特に守谷を過ぎてつくばに至るまでは、造成中の街が多く、将来が想像しにくい部分はあります。

通勤軸で新線再開発エリアでマンション選びをする際には、都市計画の進捗が今後どう進んでいくのかを確認することをお勧めします。少なくとも商業施設の有無や開業時期は入居後の生活に大きく係わるので、重要だと思います。開発に係わる、都市再生機構や自治体に尋ねれば、完了予定時期や商業施設の決定状況、オープン予定日が確認できますので気になる開発に関しては調べてみるのがいいと思います。

ニュータウンの代表である、多摩ニュータウン、港北ニュータウンも、今では成熟の街と言えるでしょう。逆につくばエクスプレス沿線新駅は、これからの街。街や住まいと家族やコミュニティーが一緒に成長していくことが大きな魅力の一つではないでしょうか。

【関連記事】
「TX開通!埼玉、千葉、茨城に注目」(住みやすい街選び 首都圏)
「つくばエクスプレス沿線の街づくり事情」(はじめてのマンション購入)
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