●4万平米の防災公園が隣接する一大プロジェクト
「in the Park荻窪」完成予想図
「in the Park荻窪」完成予想図。賃貸住宅や商業施設も含めて統一感のある建物外観となる予定だ
三井不動産、三菱地所、東京建物の共同事業による「in the Park荻窪」は、杉並区で最大規模となる複合開発「杉並区桃井三丁目計画」の分譲街区としてプロジェクトが進められています。都市基盤整備公団によるマスタープランに基づいて、4万平米の防災公園、同公団などによる賃貸マンション約490戸、それに商業施設や介護老人保健施設、認証保育所などと一体的に開発される計画です。

現地は旧日産自動車荻窪工場の跡地。その昔は中島飛行機という会社の工場があり、なんでも日本のロケット第1号の開発が行われていたとか。今は工場の面影はありませんが、隣接地にある日産自動車のショールームが名残をとどめています。その隣の青梅街道に面する一角には、平成16年度中にクイーンズ伊勢丹がオープンする予定です。マンションが完成する来年の春には、すっかり街並みが一変していることでしょう。

●入居当初から緑深い住環境が建物を囲む
敷地内の中庭(フォレストガーデン)完成予想図
敷地内の中庭(フォレストガーデン)完成予想図。落葉樹と常緑樹が混在し、季節ごとに表情を変える
パビリオンに入ると、まずはシアタールームに通され、周辺環境や敷地のランドスケープデザインについてCG画像などを使った解説を聴きました。印象深かったのは、その植栽計画の力の入れようです。敷地内には約2000平米の中庭(セントラルパーク)をはじめ、屋上庭園や並木道など、そこかしこに緑が配置されています。それらは全国からすでに成長した状態の樹木を移植する計画だそうです。新築マンションの植樹というと若くて枝ぶりも未熟な苗を植えるのが一般的ですが、ここでは入居当初からCG画像と同様に緑の豊富な環境が実現するというわけです。さらに工場時代にもそびえていた保存樹林のヒマラヤスギは、シンボルツリーとして敷地内に残されます。

●3人のデザイナーによる3つの「コンセプトハウス」

さてモデルルームですが、パビリオン内には「コンセプトハウス」と名付けられた3つの住戸タイプが展示されています。それぞれ3人のデザイナーが手がけた、異なるテーマ性を持ったインテリアや間取りプランの住戸です。購入者は住戸ごとの基本プランやメニュープランから希望の間取りを選べるほかに、コーディネーターと相談しながらコンセプトハウスを参考とした設計変更(有償)も可能になっています。

建築家・添田 浩氏デザイン建築家・添田浩氏デザイン
大学受験を控えた息子がいる3人家族を想定し、壁ではなく収納で仕切る「ゆるやかに家族をつなぐ家」とした
田中秀代氏デザイン インテリアコーディネーター・田中秀代氏デザイン
小さな子どものいる3人家族をイメージ。多目的スペースで仕切った「風が遊ぶ家、空気が弾む家」がテーマだ
藤原益男氏デザインインテリアデザイナー・藤原益男氏デザイン
「ゆとりとにぎわいがふれあう家」をテーマに、ダイニングとして利用できる和室を配した。子供が独立した熟年夫婦を想定