高さだけでなく居住性も高めた建築技術
制震システムで揺れを抑える働き。多くのタワーマンションで採用 |
パークシティ武蔵小杉の建物の基本構造は、施工会社の竹中工務店独自の「スーパーフレックス構造」を採用。柱と梁で構成されるラーメン構造を複数のパラレルチューブの組み合わせによって立体的に架構しています。コア共用部に粘性体制震壁を込みこむことで、振動時のエネルギーを吸収し揺れを抑える制震機能を果たしています。コンクリート1m2当り約10000万トンにも最大耐えられる高強度・高耐火の「AFRコンクリート」も採用しています。
上下住戸間に孔明きプレキャスト合成床板を採用することで、限られた階高の中に水廻りの自由度とより高い天井高を確保することに繋がっています。
現在5タイプ公開中のモデルルームを見学して感じたのは、住戸プランでコーナーを上手く活用した開放感のあるプランが多い点。70m2台の住戸もワイドスパンプランが多く、各3バリエーションのメニュープランを用意してあるように、将来の可変性にも優れている点などです。
大阪では約200mの高さのマンションが竣工
都市の景観となる為、外観フォルムは、デザイン性が高い。クロスタワー大阪ベイ。 |
国を挙げての再開発の機運で、次々と誕生するタワーマンションですが、今後どこまで高くなるのでしょうか?
技術的な面からは、世界を見渡せばエンパイアーステートビルディング(約380m)が1930年代に建てられたことを考えると、さらなる高層化は充分可能でしょう。用地的な面では、まとまった大きな用地の減少や地価上昇を踏まえるとそう多くの機会は無いかもしれません。
また、超高層のタワーマンションの建設は、工期の長さから事業者側にしてもユーザー側にしても金利の動向や経済状況の変化など不確定要因が大きいのも事実でしょう。60階台ぐらいの供給でとどまるのではないかと思います。
将来的な世帯数や人口の減少を踏まえると、供給はまさしく今が旬と言えると思います。高層階からの眺望は、得がたい価値。毎日ホテル暮らしのような景色や夜景が見えることは大きな魅力だと思います。
今後も、超高層のタワーマンションは注目していきたいと思います。
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