ここ数年増加傾向のタワーマンション。建築技術の進化や、都市再生の機運から、一気に高層化が進んできています。高層マンション建設が増えてきた背景や、タワーマンションならではのメリットを紹介します。

59階建てのタワーマンションが登場

パークシティ武蔵小杉
開発中のパークシティ武蔵小杉。ランドマークたる特長のあるフォルム
タワーマンションの先駆けとなった、エルザタワー55(55階 埼玉県川口市)の発売から8年余り。タワーマンションの定義として言われている20階建て以上の高層マンションが次々と建てられ、センチュリーパークタワー(54階 東京都中央区)、Wコンフォートタワーズ(54階 東京都江東区)といった50階以上を超えるマンションもここ数年販売されてきました。エルザタワーの高さは、約185m。東京タワーの高さが333mなので、50階クラスのマンションの最上階は,おおよそ東京タワーの半分以上の高さということになります。

パークシティ武蔵小杉(三井不動産、三井都市開発、新日石不動産 川崎市中原区)は、過去発売されたマンションの中では最大の59階建てのタワーマンション。武蔵小杉の再開発エリアの中心に位置した同マンションは、ステーションフォレストタワー47階建て、ミッドスカイタワー59階建ての2棟構成。旧都市銀行のグランド跡地に建設中で、それぞれ2008年11月、2009年4月に竣工予定です。

ここまで、マンションが高層化してきた要因の一つに、都市再生関連の法整備による容積率緩和と広大な敷地の有効利用、建築技術の進化が挙げられるでしょう。もともと、地震大国の日本では、建物の耐震性に対する関心や法的な基準が高い国。タワーマンションが建てられるためには、建築会社の技術の進展は欠かせないものでしょう。

再開発エリアなど広い敷地が高いタワーの条件

パークシティ武蔵小杉は、武蔵小杉駅南部地区のD地区・E地区の駅前ゾーンに位置。ここ数年、タワーマンションが増えた理由の一つに、都市機能の再生と防災機能の拡充のため再開発事業が都市部で活発化したことが挙げられます。密集した市街地を、一定の空地を設けることを条件に容積率を緩和し高層化することで、住居や商業施設を市街地に整備すると共に、広い空地(緑化等もされる)を設けることで、市民の憩いのスペースと防災面でも強い街づくりが可能となり、安全で潤いのある空間を作ることができます。低稼動な土地などのストックの見直し機運も高まり、広大な敷地が開発用地になることで、より大規模で高層のマンション建設が可能になりました。

現在、武蔵小杉周辺では、分譲・賃貸の大規模なタワーマンションの建設ラッシュ。レジデンス・ザ・武蔵小杉(24階 リクルートコスモス、明豊エンタープライズ 389戸)、THE KOSUGI TOWER(49階 伊藤忠都市開発、東京建物、ジョイント・コーポレーション 689戸)と高層マンションが供給され、今後も数棟の建設が計画されています。

パークシティ武蔵小杉では、敷地部分の多くが遊歩道や緑化スペースとして提供され、ダイエーやフィットネスクラブといった商業施設と共に、保育所や中原区新市民館といった公共・公益施設も併設されます。

パークシティ武蔵小杉
電線等を地中埋設し、街路樹が景観を彩る。夜はライトアップ。
2棟の真ん中を走る通りは、電線類を地中埋設し街路樹を施すことで、すっきりした景観形成がされています。タワーといった都市空間に緑や水といった自然を取り入れ、地域に街の潤いを醸成しています。

マンションのみならず、地域全体にも自然や空地によって潤いを与えるという点で、結果的にはマンション自体の資産価値も担保されるのではないかと思います。


THE TOKYO TOWERS
高層マンションの魅力は、窓からの景色。THE TOKYO TOWERS。
今までの階数1位は、「THE TOKYO TOWERS」(オリックス・リアルエステート、東急不動産、住友商事)の58階建て。29,718.37m2の広大な敷地に立ち東京湾の花火大会なども見れます。湾岸エリアや再開発エリアに建つことが多いことでも、高いタワーが建つ条件の一つには、広大な敷地がまず挙げられます。

次のページではタワーマンションの技術的な面について紹介します。
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