2000年に生れたアメリカ人の3人に1人は糖尿病になるだろうと、CDC(疾病予防センター)が発表しました。糖尿病は非伝染の『はやり病』のようにまん延しているのです。

マクドナルドを代表とするファストフードで『太ってしまった』と訴えた少年の裁判は今年の2月に棄却されましたが、ファストフード各社の経営陣は笑顔のひとつも見せませんでした。次なる訴えが目にみえているからです。
連邦判事ロバート スイートは棄却理由として、消費者は高カロリーのビッグマックやスーパーサイズのフレンチフライを食べ続ける危険を知っていたはずだとしましたが、別の訴訟の可能性にも言及しました。

それは情報公開についてです。その際、連邦判事はマックのチキンナゲットのことを『マックフランケンシュタイン』と表現しました。これは客が注文しているチキンは誰でも知っているチキンのフライではなく、マクドナルドのチキンナゲットは『チキンの皮のミンチやトランス型オイル、ジメチルポリシロキサン(消泡剤)などで作られた人造チキンフライだ』と言ったのです。判事の示唆はこちらの『切り口』なら取り上げるだろうということです。
もちろん、マクドナルドは『スーパーで売っている冷凍チキンナゲットも同じようなものだ』と反論してますが、飛び火を恐れる食品業界が真っ青になりそうな話です。

タバコによる肺ガンなどの訴えでタバコ会社が負けたのは記憶に新しいところですから、ファストフード業界も真剣です。
特に子供向けに行ったマーケティングが争点になるのは必至で、既に小学校に設置したコーラ類の自動販売機(ファン獲得のために増量サービスをしていた)の撤去を始めたメーカーもあるそうです。

ニューヨーク大学栄養食品学講座、主任教授のマリオン ネスレによると、『肥満が個人や家族の責任から、社会問題として社会が解決しなければならない問題』にシフトしたということだそうです。[TIME誌より]

当ガイドも月刊糖尿病ライフ『さかえ』9月号で『糖尿病』の個人と家族、社会に対する行動と重荷について問題提起をしたばかりです。人類の歴史と共にある古い病気の、新しい一面が現れてきました。
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