ニンニクは人類を救う? |
ニンニクは人類を救う?
ピラミッド建設の労働者にニンニクとタマネギを配給した古代エジプト文明を始めとして、人類はニンニク賛歌をずっと歌っています。精力剤としては万国共通ですし、ある時はドラキュラ除けのお守りとして、また、しわ(皺)の予防から糖尿病までの万能薬としても使われます。ロシアの民間療法では抗生物質の扱いだそうです。最新の薬学や医学の分野でも研究が続けられています。たしか、タケダの「アリナミン」も名前からしてニンニクとビタミンの組み合わせのようですし、ガン予防が期待できる食品を集めた「デザイナーズ・フーズ」のピラミッドでも、ニンニクは最上位にランクされています。
ニンニクの何が有効成分なのかいろいろな説があります。よく耳にするのが「アリシン」ですが、生(なま)ニンニクの重量の1/4以上を占める多糖類(ガーリックシュガー)だという論文もあります。
[Journal of Agricultual and Food Chemistry 1997,11月号]
アメリカ化学学会が発行している同誌によると、ニンニクに含まれている"ガーリックシュガー"とは、無臭のほのかに甘い結晶として取り出せる水溶性ファイバーの一種です。これが悪玉コレステロールを下げて心臓を守る、虫歯予防、血糖改善、カルシウムなどのミネラルの吸収を高めてくれるといいます。
もちろん水溶性ファイバーですから善玉腸内バクテリアを増やして身体を守ってくれますし、大腸ガンの予防にも役立っているようです。
生(なま)で食べるのが効果的ですが、胃にも刺激が強すぎますし、満員電車の隣人の息の臭さは頭が痛くなりますね。サラダボールの内側をニンニクでこすって香りをつけると、フランスの田舎の野趣に富んだ野菜サラダができますよ。この程度なら翌朝は大丈夫です。
どなたか、ガーリック大好き人間の糖尿病者がいたら、ぜひ血糖自己測定をしてみてください。いい結果が出たら私も真似をしますからご一報を。
関連リンク