糖尿病/糖尿病の経口薬・インスリン

鼻薬は糖尿病の薬!(2ページ目)

鼻から吸う糖尿病薬をサントリーと三共が共同開発します。GLP-1という、小腸で作られるホルモンを鼻から吸引して血糖値を下げる仕組みです。

執筆者:河合 勝幸

このブドウ糖の警戒警報の役目をするGLP-1は、同時にインスリンの分泌を増加させて、そのうえ血糖を高めるグルカゴンを抑制し、食物の消化管内の移動をゆっくりにします。糖尿病者にとって、とても有難いホルモンなのですが肥満や糖尿病があるとこのGLP-1が少なくなることが分かっています。だから薬として補おうとするのは当然のことです。

しかし、このGLP-1は短時間で分解されてしまうホルモンなので、一日一回ぐらいの注射では効果が続きません。また、ペプチド(アミノ酸のつながったもの)なので飲み薬にすると分解されてしまいます。
そこでサントリーがベンチャー企業と開発した製剤技術によって『鼻』から手軽に吸引しようという計画です。
ただし、発売予定は2010年とのこと。鬼も笑わない8年後です。
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