この研究は1958年3月3日~9日までの一週間に生まれた子供たちの、41歳になった時のコホートスタデーです。
11,276人にコンタクトがとれ、その中の3,777人の母親と4,364人の父親になった人達から情報が得られました。子供と2型糖尿病『両手に花』の男性が34人、出産後に2型糖尿病を発症した婦人が24人いました。
たしかに2型糖尿病の父親の子供たちは低体重でした。平均でマイナス186g(95% C.I. -330g~-44g)でした。
そして、第1子出産後に2型糖尿病を発症した婦人たちの第2子、第3子は、これまた明らかに体重が大きかったのです。
父親が2型糖尿病のケースでは新生児が低体重になりやすいことは、既にアメリカ原住民やスエーデンでの調査が発表されています。2型の母親の新生児が大きいのは、高血糖による過剰栄養のためと考えられており、母親から胎児に遺伝した糖尿病になりやすい遺伝子の働きはマスキングされて表に出ないのではないかと推測されています。
それにしても『遺伝子』とは奇妙かつ身勝手な振る舞いをするものですね。
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