探し始めの人も含めて、今のマーケット環境を踏まえ、ゴールデンウィークにマンション探しを始めるメリットと、広域で探す場合のエリアチェックポイントを紹介します。
平均契約価格が上昇傾向。分譲価格の上昇が影響
3月30日にリクルート住宅総研から発表された2006年首都圏新築マンション契約者動向調査によると、2001年以降3800万円台で推移してきた平均契約価格が、2006年は4,000万円台を突破しました。それに伴い、契約者の平均ローン借り入れ総額も2003年以降はじめて3,000万円を超えています。年間返済額も140万以上の人が約半数で、金利の上昇もあり平均年返済額は11万アップしています。
出典:財)日本総合研究所・東日本不動産流通機構 品質調整後の中古マンション価格推移。昨年後半から中古マンション価格も大きく上昇。 |
2003年以降、上昇基調にある新築分譲マンションの分譲価格。公示地価が昨年、大きく上昇に転じたように土地価格の上昇は引き続き継続しており、マンションの場合、開発期間や販売のタイミング(竣工売りか、建築確認取得後すぐの販売か)で土地の仕入れのタイミングが異なります。用地取得時期によって販売価格もかなり影響を受けそうです。
建築工事費も、資材価格や人件費の影響で上昇基調にあり、分譲価格の上昇要因となりそうです。
GWのメリット1:相場観を確認しやすい
多摩ニュータウンや船橋なども、沿線手前エリアの供給価格の上昇で販売中物件の売れ行きが活発化。 |
GWでは、新規物件が多くスタートすることで、予算面も含めた比較を販売中マンションと、新規マンションで比較することが可能になります。今年に入ってからも、多摩ニュータウンや船橋エリアなどで昨年から販売しているマンションの売れ行きが良くなっています。
逆に、今後の新規分譲マンションの供給価格いかんでは、販売中物件の売れ行きが加速するケースも考えられ、GWは、候補物件の多いタイミングかもしれません。
GWのメリット2:トレンドを把握しやすい
探し始めの人にとっては特に、マンション購入の決め手が見えにくいもの。ある程度納得した購入をする場合には、何件か物件を見学することが必要でしょう。しかし、いざ見学という場合に回れる物件は1日3件程度が限度だと思います。モデルルーム見学や設備スペックの確認、模型による住戸の確認、現地の確認、資金計画の相談と最低でも1時間。通常は2時間程度はかかるでしょう。販売スタッフのキャパシティも考えて、新規オープンの際には予約制の接客をしている現場も増えています。
GW中ならおおよそのモデルルームはオープンしています。複数の販売センターで話を聞くことによって、商品企画のトレンドや自分にとってこだわるべきポイントも出てくるでしょう。
また、新規オープンのマンションならそのマンションの人気度合いなどもモデルルームの雰囲気で確認できます。
家族だけでなく、親などの親族と一緒に行くこともいろんな視点でマンションを見ることが出来るのでお勧めです。
次のページでモデルルーム見学のポイントやインターネットで参考になる指標サイトを紹介します。