生活習慣病/高血圧症・低血圧症

貧血と低血圧って違うのですか?(2ページ目)

女性に多いのが貧血、低血圧。でも、「貧血と低血圧って何が違うの?」というソボクなご質問にお答えします。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

貧血と低血圧、その違いを教えて!

貧血と低血圧って同じもの?
貧血と低血圧って同じもの?
貧血と低血圧は全く別のものです。

貧血は「血液中を流れている酸素の運搬役が少ない状態」、言い換えると血が薄い状態で、低血圧は名前の通り、血圧が低いこと。血圧とは、血の圧力、つまり低血圧は「血液を送り出すポンプの力が弱い状態」です。

ただ、どちらも若い女性に多く、「体の末端で酸素が不足しがちである」ということは言えますので、広い意味でからだの末端に血がいきわたりにくいという意味で混同されやすいのかもしれませんね。

ちなみに貧血のうち、日本では、7割が鉄欠乏性貧血、2割が続発性貧血(腎臓が悪い、がん、膠原病など、他の病気に伴っておこる貧血)になります。若い女性に多いのは鉄欠乏性貧血で、女性は月経での出血や、妊娠、ダイエットなどで血が足りなくなりがちですので、レバーやほうれん草など、鉄分の多いものを積極的に摂るようにしましょう。

目安としては男性、閉経後の女性は、食事からの鉄の一日摂取量は10mg、生理のある女性では12mg、妊婦さんで15~20mgになります。


*体の仕組みと、よくある30の病気の症状と予防法を簡単に解説したガイドの新刊『9割がよくある病気』好評発売中*



*関連おすすめINDEX*
  • 「9割がよくある病気」って本当ですか?
  • メタボリックシンドロームって何?
    • 前のページへ
    • 1
    • 2
    ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
    ※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
    免責事項

    あわせて読みたい

    あなたにオススメ

      表示について

      カテゴリー一覧

      All Aboutサービス・メディア

      All About公式SNS
      日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
      公式SNS一覧
      © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます