依存症/性依存症・ギャンブル依存症・その他の依存症

禁煙できない…もしかしてニコチン依存症?(2ページ目)

喫煙が習慣化するとニコチンに対して心身共に依存するようになってしまいます。場合によっては、心の病気の「依存症」の範疇に入ることもあるのです。

中嶋 泰憲

執筆者:中嶋 泰憲

医師 / メンタルヘルスガイド

ニコチンの退薬症状

ニコチンの血中濃度が低下した際の起こりうる症状としては以下のようなものがあります。

・ 不安な気持ちになる
・ イライラしやすい
・ 集中できない
・ 心が落ち着かず、じっとしていられない
・ 気分が落ち込む
・ 睡眠障害が生じる
・ 食欲が増す
・ 心拍数が減少する

タバコを最後に吸ってから24時間以内に、上記の症状が4つ以上見られたら、ニコチンに対する依存が生じていると見なされます。通常、1~3日後に退薬症状はピークになり、症状は数週間、場合によっては、数ヶ月間、続きます。

もしも、日常生活に大きな支障が生じるほど、ニコチンに依存しているようなら、心の病気の依存症の範疇に入ります。例えば、家族からどこかへ連れて行ってと頼まれても、そこがタバコの吸えない場所なので、拒否してしまったといった事がよくあるようでしたら、注意が必要です。喫煙は健康上の問題がよく知られていますが、場合によっては、心の病気になってしまう事も知っておいて欲しいと思います。


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