首スジがスッキリしないと感じた時に無意識にポキっと音を鳴らしてしまうという人がいます

首スジがスッキリしないと感じた時に無意識にポキっと音を鳴らしてしまうという人がいます

肩こりがつらくなり、自分で首スジを指圧してみても、指が疲れるだけでいまひとつスッキリしない……。そんな時、思わず自分で首をひねって、ボキっと音を鳴らして、首スジのモヤモヤ感を解消するという話をよく聞きます。

この首をポキポキ自分で鳴らすという行為は、果たして体にとって問題はないのでしょうか? 整体やカイロプラクティックの先生も、関節を鳴らして施術をしているから、大丈夫だと思っていませんか?


関節ポキポキはクセになる

実は、自分で首をポキポキ鳴らすことを習慣にしてしまうのは、とても危険なことなのです。自分でよいと思ってとった解消法が、後々悪い結果を招いてしまうことがあります。そして、一時的なスッキリ感を覚えてしまうと、そのクセを止めようと思っても、首を鳴らさなければ首の違和感や肩こりを強く感じてしまい、止められなくなってしまう恐れがあります。


関節ポキポキは何の音?

施術院では背中や腰をポキっと鳴らすことがあり、それを自ら試みる人もいるようです

施術院では背中や腰をポキっと鳴らすことがあり、それを自ら試みる人もいるようです

首を捻るとポキポキと鳴る音の正体は何か、まだはっきり解明されてはいないのですが、海外の研究を含めると、有力な一説があります。それは、「気泡」の説です。

関節は2つの骨からなり、少し隙間があります。関節周囲を覆うように関節包という組織があり、その中には関節をスムーズに動かし、軟骨に栄養を与えるための液体(滑液)が入っています。

自分で首を思い切り捻ると、その関節周囲では圧力の変化が起きるのですが、「ポキっ」の正体は、その時に液体から発生する気泡の音である、と言われています。この時の刺激が、首の筋肉をリラックスするように感じさせ、スッキリ感を得てクセにさせてしまうのです。


スッキリするのは少しの間だけ

音が鳴った直後は快適かもしれませんが、繰り返されるうちに痛みが生じることがあります

音が鳴った直後は快適かもしれませんが、繰り返されるうちに痛みが生じることがあります

確かにポキっとする音をならすことで得られるスッキリ感は、その時、首の症状や肩こりを緩和させるかもしれませんが、実はとても危険です。いつもはすぐに鳴る音が、なかなか鳴らないといって、繰り返し挑戦しているうちに、頚部の筋肉や関節を痛めてしまうことあります。

また、やみくもに鳴らしていると、骨の変形を招いたり、音の種類によっても骨の変性の進行に違いが見られる、といった話もあります。自分で鳴らす場合は、音の鳴る関節がだいたい決まってきてしまい、常に同じ部位だけが刺激をされるということも良くありません。

ポキっと首を鳴らしたくなったらどうする?

関節をポキっと鳴らしたくなったら気を紛らわせるように努めましょう

関節をポキっと鳴らしたくなったら気を紛らわせるように努めましょう

もし、関節の音を鳴らさないと気が済まない、という人は、つらいと思いますが、無意識に首をひねるクセを直すように心がけてください。「鳴らしたい!」という衝動に駆られても、そこはじっとこらえるしかありません。

鳴らし続けてしまうと、一時的には気持ちよくても、そのうち首の痛みを生じたり、周辺の筋肉が硬くなってきて、コリが改善されにくくなる可能性があります。ある程度の期間、我慢ができた場合、今まで音が鳴っていた関節の周囲も、不安定性が改善され、悪化が防げると思います。

整体やカイロプラクティックの先生が、関節を鳴らすような施術をする場合がありますが、それは、回復させるべき部位を見極めて行っているものです。自分で音の鳴りやすい部分だけをポキポキさせるものとは違いますので、音が鳴れば良い、というわけではありません。


首を動かすとポキっと鳴ってしまう場合は?

今まで、ポキっという音は鳴らなかったのに、ある時から、首を動かすと自然と音が鳴ってしまうようになり、心配される方がいます。音だけでは、状態の良し悪しは言い切れませんが、筋肉の緊張が緩和されたり、関節の動く範囲が改善させると、音が消える場合があります。

過去にそういった経験がある人が、再度、自然と音が鳴るようになってしまったら、「もしかして、首に負担がかかり始めたかも?」という目安になるかもしれませんね。

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