「東風」という串焼きのお店にて仙台の夜を満喫致しました。今回は、学会2日目のレポートに突入です。
多胎妊娠防止についてのお話
スライドの美しい発表が年々増えており、見るほうにとっても非常に見やすいものになってきています。 |
ただ、年齢や体の状況や取れた卵のクオリティを考えて、複数個戻した方が良いと判断された場合はどうしても多胎妊娠のリスクを負うことになります。
多胎妊娠のリスクについて2名のドクターが発表されていましたが、産科にしても患者さんにしても負担の大きなことになります。妊娠率向上と多胎のジレンマはこれからも議論されていく部分なのかなと思います。
業者の集まる展示会場にて一昨年、取材をさせて頂いたセントルカ産婦人科の情報処理室長の工藤さんと山路さんにお会いしました。セントルカ産婦人科では独自のデータベースシステム「セーラベース」を開発・発売しており、そのブースも見学させて頂きました。
メディテック・ルカのお2人です。 |
セント・ルカ産婦人科訪問記 データベース日本一のクリニック(2)
日本産婦人科学会から高度生殖医療施設に対し、全症例の記録を義務付ける通達があったことにも関連して、多くの不妊専門クリニックがこのシステムを導入しているとのことです。
展示会場には様々な新しい機器も登場していました。目をひいたのはランチョンセミナーを開催していたライカ・マイクロシステムズ社です。ここではIMSI (High Magnification ICSI)を展示していました。IMSI は、約400倍下で行う従来の ICSI(顕微授精) に対し、最大約6000倍でより良い精子を選別し卵に注入するという新しい技術です。
精子がこんなに大きく拡大されてみたのは私も初めてでしたので、なかなか面白かったです。こういう技術革新が高度生殖医療の妊娠率向上に役立っていくのだなと感じる次第です。
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