最後に
Q)先生の経歴となぜ先生は不妊専門医になろうかと思ったきっかけを教えてください。
最初はお産のドクターを志し、アメリカで勉強して日本に帰ってきたのですが、勤務した病院で不妊治療のニーズが非常に高かったので、再度アメリカに不妊治療の勉強に行きました。それからこの分野一筋に進んできました。その頃は(1980年代)東京や大阪では大学が主体に生殖医療の研究が進みましたが、広島のような地方の場合はそのようなこともなく、自分で研究するほかに道はなかったのです。でもそれは運命だったんだなと感じています。
Q)今後の研究テーマを教えてください。
未受精卵の凍結技術や胚盤胞での着床前診断がテーマになっています。研究はすべて患者さんの利益になるようなものを考えております。未受精卵の場合は晩婚化に対する不妊予防策そして少子化対策の解決法になりうるものですし、着床前診断も倫理的な問題をクリアーすれば、1個の正常胚移植が確実な方法となり、多胎妊娠、流産の予防にも役立つものと考えております。
まとめ
私は今回、色々と今まで感じていた疑問点をぶつけてみたのですが、高橋先生のお話を聞いているとやはり患者さんの声を聞いて、どのようにすればいい医療を追求できるのかという自問自答がこのようなシステマティクでかつレベルの高い治療を実現しているのだなと感じた次第です。今後の不妊治療分野において高橋先生が考えられているプランは今日、ご紹介したものの他にもまだありそうな感じです。先生はまだ発表すべきではないと思われているものもあるようなので今後、我々も継続的にお聞きしたいと思っております。
最後に高橋先生に院内を少し見せていただきましたが、壁に今まで生まれてきた赤ちゃんの写真が所狭しと貼られており、それもクリニックに大きな力を与えているような印象を受けました。
院長先生には今回も1時間30分の長いインタビューに答えて頂き、ありがとうございました。でもお話をお伺いしている私には興味深く「あっ」という間だったいうのが実感でした。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
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